「ヨシは今日も逆立ちをしていた」山本由伸がPS大舞台に強い理由を先制2ランで援護した“ミスター10月”のキケが暴露…“愛妻”スミスは「怖がらない。時間がゆっくり流れている感じなんだろう」
ドジャースが6日(日本時間7日)、敵地アトランタでのブレ―ブスとのナ・リーグ地区シリーズ第3戦に3-1勝利してリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。サイヤング賞投手、クリス・セール(37)とのエース対決に勝利したのが、7回10奪三振1失点で今回のポストシーズン初登板初勝利を飾った山本由伸(28)だ。“ミスターオクトーバー”の称号通りにスタメン抜擢に応えて先制2ランで援護したキケ・ヘルナンデス(35)は「今日も逆立ちをしていた」とルーティンワークが大舞台に強い理由だと明かし、捕手のウイル・スミス(31)も「怖がらない」と称えた。
PSキャリア最多の10奪三振。8回も続投するつもりだった
昨年のワールドシリーズMVP男はやはりポストシーズンに強かった。
ブレーブスの先発は2年前のサイヤング賞左腕のエース、セール。ロースコアの投手戦が予想される中、先にセールが4回にキケ・ヘルナンデスに2ラン、古巣で「ブーイング」を浴びたフレディ・フリーマンに一発を浴び、一方の山本は4回をわずか2安打無失点。だが、5回にマウリシオ・デュポン、レーン・トーマスに連打を浴び、一死から代打のロウディ・テレスに、この試合初めての四球を与えて、満塁の大ピンチを迎えた。
NHKの中継インタビューによると、試合後、山本はこの場面を振り返り、「四球でもいいくらい厳しく厳しくいった」と心境を明かしている。
ここでレギュラーシーズンの8月27日にセールと投げ合った試合で1回に初球のスプリットを本塁打にされて0-1で敗れたドレイク・ボールドウィンとの対戦となるが一塁ゴロに打ち取る。その間に1点を失い2点差となるも、アウトカウントを増やした。
地元メディア「AJC」によると、2三振無安打に終わったボールドウィンは、試合後、「彼はいい球を持っている。ゾーンのどこにでも投げられる。打席ごとに配球を変えてくる。いい投手だ」と完敗を認めた。
なお二死二、三塁続くブレーブスの看板打者であるロナルド・アクーニャ.Jrにはインハイを執拗に攻めて最後はスプリットでセカンドゴロに打ち取った。この日、山本に三振、ショートゴロ、そしてセカンドゴロだったアクーニャ.Jrは、ショックのあまり、試合後、取材対応を行わなかった。
山本は6、7回を6人でピシャリ。球数は98球。続投か、継投かを巡ってデーブ・ロバーツ監督は、ベンチでマーク・プライヤー投手コーチと長く会談。
山本は「球数は98球にきていた。監督たちの会議が長かったので気持ちは次に備えていた」と、8回続投を決意してデーターをチェックしていたが、ロバーツ監督は交代を決断、山本の元を訪れ、握手で力投をねぎらった。
8回はタナー・スコット、9回をロバーツ監督が第2戦の“テスト登板”の内容を評価してポストシーズンの守護神起用を示唆していたエドウィン・ディアスが無失点の切り抜けて、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
「流れが左右する1試合だったのでいい集中力でマウンドに上がれた。前回(のセールとの投げ合いでは)先制点を取られてそのまま負けたので先制の部分を意識した。チームが3点を取ってくれたので、さらに思い切っていけるようになった」
10奪三振は、実はポストシーズンでは最多記録。
「凄く調子が良く、自分の球をコントロールすることができていたので空振りを取ることができ、その数字につながった」という。
負ければ、逆王に手をかけられる敵地での勝負のかかった1戦で存在感を示した山本にチームからは称賛が相次いだ。
映像メディア「Bleed Los: Dodgers & MLB News Podcast」によると、ロバーツ監督は、「素晴らしい投球だった。5回に少し苦しい場面があったが、うまく切り抜けて失点を最小限に抑えてさらに2イニングを投げてくれた。彼には球を投げることで自分の心拍数を落ち着かせて冷静になるという力がある。いくら称賛しても足りない」と、エースを称えた。

