「何かが上手く噛み合わなかった」角田裕毅がスペインGP予選「タイヤのグリップ感」異変でQ2敗退の15番手に沈む…次戦はハジャー復帰予定で今日の決勝が今季ラストランとなる可能性も
「というのも、このコースではオーバーテイクのチャンスがかなり限られているので、公式予選はかなり重要だと位置づけていたからだ。まだレースは続くし、明日の決勝はどうなるかわからないけど、それでもグリップが大きく失われたのは残念だ」
来季のF1復帰を目指す角田を取り巻く状況は、オランダGP、イタリアGPの健闘で大きく動いた。スイスの経済評論家で、F1ビジネスに精通するマーク・リマッハー氏が「ハースがオランダGP後に打診した」との情報を自身のX(旧ツイッター)で発信。イタリアGP後には、今季から新規参入したキャデラックで、極度の不振が続くバルテリ・ボッタス(フィンランド)の後任候補の一人として角田の名前が報じられた。
さらに今季からホンダがパワーユニットを供給しているアストンマーティンからの契約延長オファーへの回答を保留し続け、来季の去就が不透明なままとなっている45歳のレジェンド、フェルナンド・アロンソ(スペイン)の最新コメントを、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が伝えた。
「来週にはチームのミーティングが予定されている。一番の問題は私の気持ちであり、最初からうまくいかなかったことではない。どうなるか見てみようじゃないか」
アロンソは今季から導入されたF1の新レギュレーションに「これは私たちが育ったF1ではないし、ドライバーと観客の全員が望むF1でもない」と失望感を露にしてきた。こうした状況を受けて、同メディアは次のように伝えている。
「アロンソにこの世界に残ってほしい、と望む人たちにとってはあまり良くないコメントだ。彼はかつて自身が頂点に立った世界耐久選手権やル・マン24時間レースなど、今よりも興奮できる他のチャンスに目を向けているように聞こえる」
実際にアロンソがアストンマーティンを退団する事態になれば、後任ドライバーの一人としてホンダとのつながりが深い角田の名前が浮上してくる。自身の来季のためにも、スペインGP決勝でどのような結果を残すのかが極めて重要になってくる。
公式予選で望んでいた結果を残せなかった悔しさを覆い隠すように、角田はフラッシュインタビューの最後をこんな言葉で締めた。
「ベストを尽くして、ポイントを獲得したい」
レッドブルのローラン・メキース代表はハジャーに関して「彼の回復具合に問題はないし、計画通りに進んでいる」と明言。24日開幕の次戦アゼルバイジャンGPから復帰できるかもしれない、とする見通しを立てている。
角田にとってこれが今季最後のレースになるのかもしれない。イタリアGPでは、他車が降格ペナルティを受けた関係で今回と同じ15番グリッドから執念の追い上げを見せて入賞を勝ち取った。注目の決勝は日本時間13日の22時スタートだ。

