青木真也の超RIZIN朝倉未来戦の謎?「なぜ時代遅れの腕逆十字を仕掛けて墓穴を掘ったのか」…“路上の伝説”も「もう一人やらないといけない選手がいるでしょう」と「それ誰?」の再起エール

試合後、オフィシャルに“今後”を聞かれ「辞めさせてえのか。自分で分かっている。ここでお前らにいいネタはやんねえよ」と毒づいた。
「オレが辞めたいと言って辞めれるもんじゃない。ここで辞めますというのは簡単なこと。でも一人でやっていることじゃない。みんなでやっている。自分の考えもプロモーターの考えもある。焦って答えを出す必要はない」
それが本音だろう。
榊原CEOは試合後会見でこの試合をこう総括した。
「日本のMMAの歴史を紐解く中で、RIZINのスーパースターである朝倉未来と、そのひとつ前のPRIDE、DREAMの時代のスーパースターの青木真也が世代を越えて戦う。11年前の桜庭和志と青木真也の試合がオーバーラップするようなマッチアップだった。朝倉未来がずっと試合前から余裕を見せていた。“組まれても全然対処できる”と常々言っていて、ホントかな?と思っていたが、彼の言った通り、朝倉未来の強さが際立つ試合結果だった」
そして青木に現役続行のエールを送った。
「青木真也は青木真也なんで自分の死に場所はまた考えるんじゃないか。僕はこれで終わって欲しくない。嫌いな青木真也ですが、今の結果を受けて本当はリスペクトしている。よくぞ出てきてくれた。リスクの多い試合で、アウェーの雰囲気になるのかなとも思ったが、結構、青木に声援が飛んだ。青木がどうRIZINの空気を感じてくれたかを含めて、落ち着いたところで(今後について)話し合ってみたい」
青木は、以前、筆者の取材に「こっちがやりたいと言っても求められるかどうか。あとは条件」と原則論を語っていたことがある。
ようするに戦うに値すべき相手、舞台、そしてそれに見合うファイトマネーが用意されば「仕事」としてリングに立ち続ける覚悟はある。
朝倉も青木を「想像以上に強かった。リスペクトしている」と最後まで、尊敬の念を持った上でこうメッセージを送った。
「もっとやることがまだあるんじゃないか。個人的に日本格闘技のいちファンとして言うならもう一人やらないいけない選手がいるでしょう。これで終わりじゃないと思っています」
あと一人やるべき相手とは誰を示しているのか。
自らが「いつか必ずやらないといけない、とお互いに思っている」と語る平本蓮か、それともAJマッキーをワンサイドに封じ込みRIZINとPFLの2つのベルトを統一した最強のラジャブアリ・シェイドゥラエフか。柔術最強を決めることになる元RIZIN王者コンビのホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケのボンサイ柔術の2人か。あるいは、11年前にRIZINの旗揚げ戦で、青木が引退引導を渡すことになった伝説のIQレスラー桜庭和志の息子である桜庭大世との、本当の世代を超えた一戦なのか。敗れてなお存在感を示した青木真也は、再びRIZINという新しい舞台で最後の輝きを増すのかもしれない。

