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ソフトバンクの小久保監督がV3を果たす(資料写真:Yonhap/アフロ)
ソフトバンクの小久保監督がV3を果たす(資料写真:Yonhap/アフロ)

ソフトバンクV3の小久保監督は”名将”となったのか?王会長は「余裕を持ってどっしり構えている」と絶賛…「選手の所作やコメントまで細やかに見て許さない厳格小久保ルール」と栗原のクレーム

 そして小久保監督を「余裕を持って、どっしりと構えて采配している」と評価。「選手たちも監督に全幅の信頼を置いているし、試合に集中して自分たちの野球をしっかりやってくれた。 リーグ3連覇はこの3年間の積み重ねが実を結んだ結果だと思う」と続けた。
 小久保監督は、就任1年目から3年連続で優勝監督となった。3連覇以上を果たした監督は過去に16人いるが、新人監督からの3連覇は西武の黄金期を作った森祇晶氏とオリックスの中嶋聡氏の2人しかいない。  
 WBCの侍ジャパンの監督から、ソフトバンクの1軍ヘッド、2軍監督を経ての満を持しての就任ではあったが。小久保監督は、名将の仲間入りを果たしたと言っていい。
 阪神、ダイエー(現ソフトバンク)、ヤクルトで先発、抑えで活躍して現在は福岡を拠点に評論家活動をしている池田親興氏は「決して楽な優勝ではなかった。フロントを含めた組織、データをどう使うかの経験、そして、小久保監督の慌てず、騒がずの指揮ぶりが勝たせた優勝だと思う」と評価した。
「小久保監督は、目先の勝ち負けに一喜一憂しなかった。山あり谷ありのシーズンを俯瞰で見て、もう監督を10年以上やっているかのような落ち着きがあった。選手との対峙の仕方にもひとつの小久保ルールがあった。エラーはつきもの、そんなミスは怒らない。ただやるべきことをやっていないミスは許さない。たとえばサインの見落としなどでそれは選手会長の栗原であろうとベテランであろうと区別はしない。選手の所作や言動も細かく見ている。記者への対応までチェックして、プレーだけでなく、野球への取り組む姿勢、人間性を見ている。本当に強いチームになるには、そこが必要だと考えているのでしょう。子供たちの手本となるべき、プロ野球選手としての人格、品格を求めている」
 試合後のコメントも容赦はない。12日のオリックス戦では、バントではなかったサインを取り違えた谷川原を「この期に及んであり得ない」と厳しく非難した。
 祝勝会のビールかけの挨拶で、栗原が「2つだけ言いたいことがあります」と前置きをして、小久保監督に対する本音を明かした。
「8月ぐらいから記者の方が『近藤さんに打点が抜かれました』と。いや『ホームランはオレ勝ってるよ』そっちの方もたくさん聞いて。監督のコメントは厳しい9割。ちょっとうれしいが1割ぐらいで1年間をやってきました。そして今日の優勝インタビューでは『40本いって欲しいですね』。短い!短い!1年間やってきたよ」
 小久保監督もナインも大爆笑だったが、小久保監督の厳しさがチームに浸透していることを表すエピソードだった。
 前出の池田氏は小久保監督の投手のやりくりの苦労を明かす。
「投手陣は誤算が続いた。昨年のエース有原がFAで日ハムに移籍、モイネロがキューバの事情もあってしばらく連絡もつかない状況で、上沢が5月に肘の違和感で離脱、スチュアート・ジュニア、台湾の徐若熙も結果を出せなかった。おまけに抑えの杉山がベンチを殴って骨折。その中で6番手としてスタートした大津がエース格の活躍を見せて松本が安定、そして前田悠伍が出てきた。大阪桐蔭からドラフト1位で入団した前田はまだ3年目。首脳陣は、開幕当初は“5勝もすれば”くらいの考えでいたと思う。彼の急成長は、嬉しい方の誤算だったのでは」
 前田は12勝0敗、防御率1.90。39も作った貯金のうち一人で12個を稼いだ。

 

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