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勝ち越し点となるPKを奪ったのはW杯で不完全燃焼の久保建英だった(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
勝ち越し点となるPKを奪ったのはW杯で不完全燃焼の久保建英だった(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

なぜベネズエラ戦で「下からの突き上げが必要な」若手トリオと久保建英、上田綺世ら実績メンバーの海外組が明暗を分けたのか?

 北中米大会のメンバー候補だった19歳の佐藤は、今回の代表活動中にバレンシアの指揮官が交代し、元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏(メキシコ)が就任した関係で森保ジャパンを離脱。今日29日に急きょスペインへ戻る。
「自分のためにも、代表のためにもバレンシアでしっかりとアピールするのが大事だと森保監督から言われて、自分でも納得しました」
 昨年11月のガーナ代表戦以来、通算6試合目の代表戦出場を果たしたベネズエラ戦では後半に久保と交代して、ベンチで勝利を見届けた。ベンチ外だったウルグアイ戦を含めて、第3次森保ジャパンの船出の一員になった今回を今後への糧に変えた。
「後半に出たメンバーたちと一緒にプレーする機会を得るためにも、自分がクラブでもっともっと結果を残して、すべての序列を上げていかなければいけない。バレンシアで試合に出場し続ければ(代表に)戻って来られると信じている」
 森保監督は新しいメンバーを試す場合、先発陣の顔ぶれをがらりと変える傾向が強い。ベネズエラ戦の前半に象徴されるように、経験の浅い選手たちがわずかな時間を経てプレーすれば連携を欠き、必然的に常連組との明暗が分かれる。
 それでも後藤、齋藤、そして佐藤はいっさいの言い訳をしなかった。自らも日本代表でデビューした直後は同じような経験をしてきたからか。2度のW杯に出場した常連組は独自の視点で、後輩たちにエールを送っている。
 たとえば久保はアクシデントで緊急出場した田中にこう言及した。
「めちゃくちゃ良かった。良い準備をしている証拠だと思うし、ベンチで見ていたみんなも『試合への入りがすごく良いね』と話をしていたくらいです」
 上田はポジションがかぶる後藤へエールを送っている。
「僕と啓介とでは身長も違うし、同じプレーをするにしてもスタイルが違う中で、啓介は足も長いし、足元の技術もある。タフでちょっとずる賢い相手に対して体の生かし方などを試して、いろいろな形で対応できればストレスなく自分のプレーができる。僕もこの4年間は向き合ってきた部分だし、そこは共有してうまく手助けできたら」
 北中米大会出場を逃したベネズエラに喫した苦戦も新たな力に変えようとしている日本は中2日の10月1日に、エクアドル代表と横浜国際総合競技場で対峙する。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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