「なんで?という疑問配球」横浜DeNAが山川穂高に同点代打“場外弾”…ソフトバンクに本拠地連敗は“下克上日本一”の2年前と同じだが…「あとひとつ何かが足りない。似てるようで似ていない」
「前日の分を取り返そうと力んでいた。その象徴が牧への死球。筒香への外角球にその影響もあったのかもしれない。短期決戦だけに今後もう松本をセットアッパーとして使えないという意見が出てくるのはわかるが、私はもう1度チャンスを与えるべきだと思う。それだけの力があり結果を残してきた」
これが池田氏の見解。
首脳陣は松本のセットアッパー降格を検討し始めたが、池田氏は今季、防御率2.22。32ホールドの数字を残した松本をもう一度セットアッパ―起用するべきだと主張した。
9回のマウンドには“ハマの守護神”レイノルズ。敗戦濃厚のゲームで起死回生の場外弾を放ったのが、代打の山川だった。先頭の庄子が三振。もし庄子が出塁していれば、バント要員が代打に送られていたのかもしれない。だが、走者無しで代打をコールされた山川は、もう開き直って一発を狙えた。初球のカットボールをフルスイングで空振りした。
2球目もレイノルズ―松尾のバッテリーはカットボールを選択。1球目よりボール2個分、浮いたカットボールを捉えた打球は、レフトスタンドの看板を越えて場外へ消えていった。自軍のベンチに向かって両手でバットを頭の上に掲げた山川は、ポーンと放り投げ、同点ホームを踏んだ後は、柳田に促されて封印していた“どすこいポーズ”を解禁した。
池田氏は横浜DeNAバッテリーの配球に「なんで?」と疑問を呈した。
「山川は初球のカットボールにスイングをかけてきた。エサを蒔いたのではなく、変化球を狙っていた。横浜DeNAバッテリーは、その空振りを見てカットにタイミングが合っていないと考えていたのか、あるいは裏の裏をかいたのかもしれないが、山川が狙っていた球種を2球続けるのは危険。しかも、ここはヒットならいい、ホームランだけは避けなければならないシチュエーションだった。そう考えると同じ球種を、しかもゾーン内に続けるという選択肢はなかったはず。結果論ではなくなんで?という配球だ」
まだ高卒4年目で経験不足の松尾の配球ミスは、シーズン中からも指摘されており、一時、それが原因でスタメンから外されていたこともあった。データ重視の横浜DeNAバッテリーには、「山川が空振りの後に待ちを変える」という傾向でもインプットされていたのだろうか。
池田氏は両チームの“違い”が顕著に表れたゲームだったと振り返った。
「2試合続けての延長戦。どっちが勝ってもおかしくなかった。だが、こういうゲームをモノにするのがソフトバンクの強さだ。横浜DeNAは打つべき人が打った。一方のソフトバンクはベンチを温めている人が打った。そこに違いがあるし、横浜DeNAが、あとひとつ何か足りないのも事実だ」

