「なんで?という疑問配球」横浜DeNAが山川穂高に同点代打“場外弾”…ソフトバンクに本拠地連敗は“下克上日本一”の2年前と同じだが…「あとひとつ何かが足りない。似てるようで似ていない」
日本シリーズの第2戦が25日、横浜スタジアムで行われ、延長10回の激闘の末、ソフトバンクが4-3で横浜DeNAを下して連勝した。8回に筒香嘉智(34)に逆転3ランが飛び出すも、9回に山川穂高(34)が場外に代打同点アーチ。さらに延長10回に代走から途中出場の川村友斗(27)が勝ち越しアーチをバックスクリーンに叩きこみ、敗戦濃厚だったゲームをモノにした。敵地での連勝は、日本一を逃した2年前と同じだが、ホークスOBで評論家の池田親興氏は、「似てるようで似てない。隙のないソフトバンクが有利だ」と、今後の展開を予想した。
決勝弾は「まさか」の守備代走要員の川村
雨の中、傘をさしてもらいながら勝利者インタビューを受けた小久保監督が思わず笑った。
「我々ベンチの中もですね。ファンの皆様も“まさか”と思ったホームランじゃないですか」
延長10回に勝負を決めたのは、柳田の代走から途中出場していた川村の“まさか”のバックスクリーン弾だった。
一死走者無しで伊勢が外角に投じた2球目のチェンジアップ。
川村のスイングは強振したように見えなかったが、「入ってくれ」と祈った打球は、ぐんぐん伸びてバックスクリーンを直撃した
日本シリーズ初打席、初ホームランは球団初で、2022年のヤクルトの内山以来となる史上17人目の快挙。しかも、これがプロ通算2本目。
川村は仙台大から2021年の育成ドラフト2位で入団した5年目の外野手で、小久保監督が、監督就任時の2024年に緒方、仲田(現西武)とともに〝育成三銃士〟として売り出した一人。
ソフトバンクの野球の詳しい評論家の池田氏は、「川村はリストを効かした打撃に特徴があり、打球を飛ばす、打球が伸びることで評判の選手。打席数が少ないので、今季も一発はなかったが、まさかが起きる可能性はあった」という。
流れは横浜DeNAのゲームだった。
ソフトバンクは3回の正木の先制アーチ、4回の庄子のタイムリー二塁打で5月までチームメイトだった尾形から2点を先制するも、5回無死三塁で追加点を奪えず、さらに8回無死一、二塁で、牧原が2試合続けてバントに失敗。キャッチャー前の小フライを松尾が、頭脳的プレーでダイレクトキャッチせずにバウンドさせてから処理。三塁、二塁をアウトにする併殺プレーを成立させていた。
池田氏がこう続ける。
「レギュラーシーズンでは、こういうケースでのバントは少なかったとはいえ、短期決戦では、当然バント。2試合連続で同じ無死一、二塁での失敗は仕方ないでは済まないプレーで、その裏の逆転につながる流れを相手に与えてしまった」
その裏、2番手の松本が、先頭の度会に一、二塁間を破られ、さらに前日に被弾している牧には、意識しすぎて手首に死球をぶつけた。佐野はライトフライに打ち取り、進塁も許さなかったが、続く筒香に外角へ投じた150キロのストレートをレフトポール際まで運ばれる逆転3ラン。松本はさらに松尾に四球を与えたところで交代。ベンチの壁を殴りつけ、自分への怒りを表現した。

