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来年1月にサウジで開催予定だったアジア杯が政情不安で延期となり森保監督から大岩監督へのバトンタッチの時期が不透明となった(写真:新華社/アフロ)
来年1月にサウジで開催予定だったアジア杯が政情不安で延期となり森保監督から大岩監督へのバトンタッチの時期が不透明となった(写真:新華社/アフロ)

日本代表監督はどうなる?来年1月のサウジ・アジア杯が延期で森保監督から大岩監督へのバトンタッチが不透明になっただけじゃない…再来年にはロス五輪予選と重複する“第2の懸念”も

 AFC・U-23アジア杯に関しては、男子サッカーのアジア枠が「2」に減った中で、9大会連続13度目の五輪出場をバックアップしようとJFAが立候補。一時は2028年3月から4月にかけて開催する案もあったが、ロサンゼルス五輪までの準備期間が短いとして前出の日程に落ち着いたばかりだった。
 一方でアジア杯が延期される場合について、宮本会長は次のような見通しを語っていた。
「AFCはこれまでトーナメントコンペティションを重ねて来なかった。どのようにすればうまく開催できるのか。いろいろなアイデアを出していきたい」
 これにはJFAの前会長で、現在もAFC理事を務める田嶋幸三名誉会長も「どの国も困ってしまうので、まったく同じ時期に重なるとは思えない」と意見を同じくしていた。しかし、状況はまったく逆となってしまった。
 W杯北中米大会後にJFAとの契約を半年間延長した日本代表の森保一監督は、アジア杯をもって退任し、約8年半もの長期政権に幕を降ろす予定だった。後任にはロサンゼルス五輪世代のU-21日本代表を率いる大岩監督が、来年3月から両代表の兼任体制をスタートさせることも合わせて発表されていた。
これはアジア杯が通常開催される前提の下でのバトンタッチだった。しかし、W杯に次ぐグレードで、FIFAランキングにも大きく影響を与えるアジア杯と、ロサンゼルス五輪の出場権獲得をかけたAFC・U-23アジア杯の日程が完全に重複した今、両大会で大岩兼任監督が指揮を執るのは物理的に不可能になった。
 森保監督としても退任後の予定をすでに立てているはずだし、延期されたアジア杯まで続投するとしても、その分だけ2030年にスペインやポルトガル、モロッコなどで共催される次回W杯へ向けた大岩監督のチーム作りが遅れる。両大会の重要さを考えれば、どちらかに代理監督を起用するわけにもいかない。
 こうした事情から、アジア杯が延期された場合にはA代表の監督引き継ぎに支障が出ると見られていた。その点を問われた宮本会長は、次のように語るにとどめていた。
「仮定の話になってしまうのであれですけど、総合的にしっかりと考えたい」
 アジア杯の延期が取り沙汰されていた中で、大岩監督は「特に自分たちがそれに対して何かできるわけではない。静観するしかない」と語っていた。仮定の話が現実のそれになった今、JFAとしてどのように対処していくのか。
 AFCの決定に伴いアジア杯の壮行試合を兼ねて12月30日にパナソニックスタジアム吹田で予定されていた国際親善試合(対戦相手未定)も中止が濃厚となった。その場合は、シンガポールで試合を行う今月14日のブラジル代表戦、17日のパラグアイ戦が森保監督が指揮を執る最後の舞台となるかもしれない。メンバーは今日4日に発表される。

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