「それはどういう意味だ!」なぜブラジルGP決勝で“最速”フェルスタッペンが最後尾スタートとなったのか…予選Q2をあえて棄権し「どうなるか誰にも分からない」奇跡の巻き返し誓う!
FP2後に急きょ設けられた話し合いの結果、フェルスタッペンのマシンには新しい内燃エンジン(ICE)とターボチャージャー、さらにエキゾーストが投入された。いずれもレギュレーションで定められた年間使用基数の上限を超える交換となり、自動的に合計30グリッド降格のペナルティが科されることが決定。公式予選の順位にかかわらず、フェルスタッペンは決勝を最後尾からスタートすることを選んだ。
そして決勝から逆算する形でQ2を棄権した。フェルスタッペンの母国オランダのF1専門メディア『RacingNews365』は次のように伝えている。
「決勝では公式予選と同じくらいの雨が予想されている中で、フェルスタッペンはタイヤを節約するためにQ2を走らなかった。さらに決勝が混戦となって欲しいと明かした上で『Q2を走らなかったのは正しい判断だったと思う。俺は上位グリッドを獲得するために戦っていたわけではない。すでに決勝へ向けて心は決まっている。だからリスクを避けてラップを重ねるだけだったけど、僕が走るたびに上位にランクされた。もちろん僕にとっては驚くことじゃないよ』と自信満々に語っている」
過去2年のブラジルGPを振り返れば、フェルスタッペンは2024年もFP1で年間最大使用数を超えるPUのエレメントを交換。決勝で5グリッド降格のペナルティを科されながらも、17番グリッドからスタートした決勝で鮮やかに逆転優勝。昨年もパルクフェルメ下でPUに同様の交換を加えたとして決勝でピットレーンスタートを科され、それでも3位に追い上げて表彰台に立っている。
3年連続のペナルティを、フェルスタッペンは皮肉を込めて受け止めている。
「ここは俺がペナルティを科されるのに最適な場所なのかもしれないね」
最終的にフェルスタッペンの希望を受け入れ、ペナルティを伴うPUの交換を認めたレッドブルのローラン・メキース代表は「このサーキットにおいて、彼が良く知っているポジションだからね」と問題なしを強調した。
「彼は過去にいくつか奇跡を起こした。今年もまたやってくれるだろう」
メルセデスのキミ・アントネッリ(イタリア)が史上最年少の20歳で年間王者を決めた中で、フェルスタッペンが現在の2位を揺るぎないものにする結果を残せるかどうか。フェラーリのルイス・ハミルトン(英国)が2ポイント差で追ってくる中で、元世界王者が大きな賭けに出た決勝は日本時間9日午前2時にスタートする予定だ。

