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日本サッカー協会の田嶋幸三名誉会長がFIFA会長選への立候補を表明した
日本サッカー協会の田嶋幸三名誉会長がFIFA会長選への立候補を表明した

JFA田嶋幸三名誉会長のFIFA会長選の立候補に岡田武史氏の電撃辞任は影響したのか?「(辞任の影響が)まったくゼロとは言いませんがそれがなくても私は今回の意思を表明していた」

日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長(68)が5日、来年3月の国際サッカー連盟(FIFA)会長選へ立候補する意向を表明した。3選を目指すジャンニ・インファンティノ会長(56)の組織運営に「しっかりとしたガバナンス、フェアで公正なFIFAに戻るべき」と異を唱え、JFAも全面支持を決めた。だが一方で当初JFAはインファンティノ会長の続投を支持しているAFC(アジアサッカー連盟)に歩調を合わせる方針を明らかにしており、それに異を唱えたと見られる元日本代表監督の岡田武史氏(70)が副会長を電撃辞任していた。では岡田副会長はなぜ辞めたのか。それとも、その辞任が田嶋氏に出馬を決断させたのか?

「ビジネスやお金が優先させる時代に高潔性を守らなければいけない」

 突然の出馬表明だった。
 この日夕方に急きょ設定されたJFAの宮本恒靖会長のメディア対応。東京・文京区のJFAハウス内で直前まで行われていた月例理事会に出席した田嶋名誉会長が、来年3月に行われるFIFA会長選に出馬する意向を表明。JFAとして全面的に支持する方針を、理事会で決議したと明かした。理事全14人による満場一致だった。
 続いて入室した田嶋名誉会長は、日本人として初めてFIFA会長選に出馬する理由を、これまでの日本サッカー界の歩みになぞらえて説明した。
「今のFIFAに必要なのは、私たち日本サッカー界が築き上げ、ずっと守ってきた誠実かつ健全で、さらに高潔性というところだと思っています。それらをしっかりと世界へアピールするために、FIFA会長選への出馬を決めました」
 現職のインファンティノ会長を巡っては今夏のW杯北中米大会期間中に、個人的に懇意にしている米国のドナルド・トランプ大統領の介入をうかがわせる複数の事案が発生。その度に国際世論から激しい批判を浴びたのは記憶に新しい。
 たとえば米国と戦争状態にあったイランの代表チームに、米国への入国に必要なビザが十分に発給されなかった件。イランは当初米国内で予定していた大会期間中のベースキャンプ地をメキシコのティファナへ変更した上で試合前日に米国へ入り、試合終了直後にティファナへとんぼ返りする過酷な移動を余儀なくされた。
 ノックアウトステージ初戦では、米国代表のFWフォラリン・バログン(モナコ)が一発退場。本来ならばベルギー代表との2回戦が出場停止となる中で、FIFAが突如として処分を1年間猶予すると発表した件では、トランプ大統領がインファンティノ会長への電話を介して退場処分そのものが不当だと訴えていた。
 これらを例として挙げた田嶋名誉会長は、さらにこう続けている。
「ビジネスやお金が優先させる時代で、スポーツだけはしっかりと高潔性を守らなければいけない。そこへそれ(サッカー)以外の力が加わり、さらにピッチの中が影響された状況を一人のサッカー人として非常に残念に思っていました。しっかりとしたガバナンス、フェアで公正なFIFAに戻るべきだと思っています」
 高潔性という言葉で思い出されるのが、JFA副会長を電撃辞任した岡田氏だ。JFAを通じて、同氏は次のようなコメントを発表していた
「私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回の FIFA ワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」

 

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