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ドジャースの大谷翔平が日本時間17日のパドレス戦で663日ぶりに二刀流に復帰する(写真・AP/アフロ)
ドジャースの大谷翔平が日本時間17日のパドレス戦で663日ぶりに二刀流に復帰する(写真・AP/アフロ)

「スーパーエキサイトだ」カーショーも祝福の大谷翔平の二刀流復帰が早まった理由と復活が成功する可能性とは…「二刀流スーパースターとしての将来は今危ういところにある」との米報道も

 ドジャースの大谷翔平(30)が16日(日本時間17日)の本拠地ドジャースタジアムでのパドレス戦で先発、二刀流として電撃復帰することがドジャースの公式Xで発表された。大谷の登板はエンゼルス時代の2023年8月23日のレッズ戦以来、実に1年10か月ぶりとなる。ただオープナー起用で、1イニングか2イニングの登板に限られる。当初は、オールスター後と予想されていた大谷の投手復帰が早まった背景と、二刀流復帰が成功する可能性は?

 1イニングか2イニングのオープナー起用

 663日ぶりに大谷がマウンドに帰ってくる。
 米動画サイト「ドジャーブルー」などによると、デイブ・ロバーツ監督は「1イニングか2イニング」のオープナーとしての起用を明言した。
 MLB公式SNSは、「彼は、自分がこの競技で二刀流を行っていることを世界に思い出させることができ、誇りに思っている」との言葉を添えて、アニメを交えたイメージ映像をアップした。この試合は、ローカルでの放送予定だったが、全国放送が検討され、またドジャースタジアムのチケットは高騰しており、ソールドアウトする可能性が高いという。
 LAタイムズのディラン・ヘルナンデス記者は、自身のXで「大谷のマウンド復帰はドジャースのクラブハウスで期待を集めている」として、復活してきた左腕エース、クレイトン・カーショーの「スーパーエキサイトだ」というコメントを伝えた。
 カーショーは、15日のジャイアンツ戦の試合中に中継したESPNのインタビューに応じて、こうも語っていた。
「みんな彼のことをすごく楽しみにしている。翔平がマウンドに帰ってくるのが待ちきれない。彼が1イニングでも、7イニングでも投げることができれば、それはチームにとって最高のプラスになるよ。もう1人素晴らしい投手が増えるんだからね。彼がやっていることは本当にすごいんだよね。3割を打ち、ホームランを打ち、盗塁もしてマウンドにも立つ。しかもただ速球だけじゃなく、しっかりとピッチングもできる。彼とチームメイトでいられることに感謝だよ」
 これだけの衝撃を与えた大谷の二刀流の電撃復帰はなぜ決まったのか。
 大谷が2度目の右肘の手術をしたのがエンゼルス時代の2023年9月。昨年は打者に専念して史上初となる「50‐50」を達成してMVPも獲得した。今季は順調にキャンプからブルペンに入り、5月25日、5月31日、6月10日と3度ライブBPを行い、3度目は球数は44球まで増え、6つの三振を奪っていた。ここまでの最速は97マイル(156.1キロ)だった。
 当初はオールスター後に復帰予定とされていた。それが繰り上がった理由のひとつが大谷自身の意思だ。ロバーツ監督が「翔平は(投げたくて)うずうずしている」と明かすなど、大谷が早期復帰を要望していたという。
 また大谷にそう思わせ、ドジャースが二刀流復帰を急いだ背景には負傷者リストに14人が入っているドジャースの苦しい投手台所事情がある。先発からは、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、トニー・ゴンソリン、佐々木朗希の4人が戦列を離れた。MLB公式サイトによると、通常ロースターの投手枠は13人で運用されるが、大谷が二刀流に復帰すれば、実質14人となり、ロースターに余裕ができることになるという。

 

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