中井亜美が4年後の金メダルへ向けて4回転挑戦を検討…ISUのルール改正に左右される決断の行方【緊急連載④】
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで銅メダルを獲得した中井亜美(17、TOKIOインカラミ)が4年後のフランス・アルプス五輪で金メダルを獲得するため、4回転ジャンプへ挑む可能性があることが明らかになった。国際スケート連盟(ISU)のルール改正がどうなるかに左右されるが、トリプルアクセルに続く、もうひとつの武器を身につけて、中井亜美がバージョンアップする。
「もしルールが大きく変われば、4回転の必要性が低くなるかも」
17歳の中井は、ミラノから帰国した翌日の2月25日に千葉県船橋市にある練習拠点、三井不動産アイスパーク船橋のリンクに顔を出して滑った。MFフィギュアスケートアカデミーのヘッドコーチの中庭健介氏(44)は、「帰国後少しは練習を休んでOK」と伝えていたが、試合の翌日も練習を休まない「超真面目人間」の中井は動いた。
銅メダル直後のフラッシュインタビューで「これよりもっと良い景色が見られるように頑張りたい」と言い、一夜明けのメダリスト会見では「ここからがスタート。あと2回、オリンピックに出場できる年齢ではあると思うので、それを踏まえて今回経験できたことを次の2回につなげていけたらいい」と、早くも4年後を見据えていた。その4年後へのスタートを1日でも早く切りたかったのかもしれない。
今大会ではSP、フリーでトリプルアクセルに成功した。SPでトップに立ち、最終滑走というプレッシャーを背負うフリーではミスもあったが、銅メダルを獲得した。
まだシニア1年目。演技構成点などにノビシロを残し、今後の4年間でさらに大きく成長できる点は多い。
中庭氏も「ノビシロがあります。4年後にもっと凄いメダルを狙える選手になれる可能性があります」と4年後を見据えた計画を練る。
「トリプルアクセルが身について演技構成点もだいぶついてきました。次は、もう一度、技術点をあげる方向へ向かってもいいのかもしれません。ルールが変わりそうなので、その動向を見ながら、慎重に見極めますが、もしかすると4回転にチャレンジするかもしれません。実は、今季もシーズン前にはやっていたんです」
中庭氏は4回転ジャンプへ挑戦する可能性を示唆した。
シニア1年目の今季は、戦略として4回転も、フリーでのトリプルアクセルを2本入れるプログラムも封印して演技構成点の部分を磨くことを重点的に行った。もちろんそこが、今後のノビシロで、継続的に力を入れていく部分ではあるが、封印していた4回転を解禁する可能性があるというのだ。

