「亀田さんは嫌われているけど…」V2成功の矢吹正道に名指しされた亀田興毅氏のアンサーは?IBF新王者モロニーが「戦いたい」と対戦名乗り…その先に拳四朗、坪井智也とのビッグマッチ構想
プロボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチが6日、愛知県国際展示場で行われ、王者の矢吹正道(33、緑)が挑戦者の同級3位レネ・カリスト(31、メキシコ)から1回に2度ダウンを奪い、終盤は猛追を受けるも3-0判定で圧勝してV2に成功した。セミセミで行われたIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチで王者のウィリバルト・ガルシア(36、メキシコ)を2-0判定で下して6年ぶりに王座に返り咲いたアンドリュー・モロニー(35、豪州)が「矢吹と戦いたい」と対戦を熱望した。

あと30秒あれば1ラウンドで終わっていた。
第1ラウンドだ。矢吹は大振りのアッパーでカリストを下がらせておいて、そこにワンツーから、右フックと強引に畳みかけてダウンを奪う。挑戦者は立ち上がってきたが、さらに右ストレートからジャブのダブルで、またカリストは腰から崩れ落ちた。
だが、カリストは再び立ち上がり、再開と同時に残り10秒を告げる拍子が鳴り、矢吹はフィニッシュまでもっていけなかった。
そこに盲点があった。
「1ラウンドは慎重にいこうと思ったが、結果がよかったんでそこから一発狙いになって相手はディフェンシブなカウンター狙いとなり空回りさせれた。それは想定していたが思ったより重心が後ろにあって逃げ腰で、当たるか、当たらないかのところから、カウンターを打ってきた。そこにも合わせようと狙ったが噛み合わなかった」
矢吹の試合後の回想。
左のジャブと右クロスを軸に4ラウンドまで、3人のジャッジ全員が矢吹を支持するほど支配し、カリストに何もさせなかった。もうKO決着は時間の問題と思われたが、ディフェンシブに構え、カウンター狙いのボクシングに切り替えられたカリストにトドメをさすことができない。
10ラウンドに右がヒット。1ラウンド以来となるラッシュをかけるもここでもフィニッシュブローを当てることができない。
「それでも倒れない。なみの選手なら倒れている。上の階級でやっているし、タフだった」
11、12ラウンドは、逆に猛反撃を食らって、矢吹が劣勢に追い込まれた。
「見た目でわからないハングリー精神をもっていた」
そしてゴング。勝敗は明らかで3-0判定(118―108が2人、116-110)を待つまでもなかったが、矢吹に笑顔はなかった。
「最悪の内容。納得がいくのは1ラウンドくらい」
矢吹の自己採点は「10点」だった。
「テーマを完勝といっただけに、できればKOしたかったが、相手の術にはまった。相手の右も何発かもらった。強いパンチを持った選手なら危なかった可能性もある。危ない避け方もあった。(こっちのパンチの)避け方も良くなかった」
矢吹の右目の回りが変色するほど腫れてしまっていた。
リング上のインタビューでは開催が危ぶまれた大会を支援してくれたファンや無料配信を決めてくれたABEMAや関係者への感謝の意を伝え、こうも発言した。
「たぶん皆さん亀田さんのことが嫌いな人もいっぱいいるでしょうけど、あの人はあの人なりにすごい考えてくれていいところも凄くあるんです」

