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VARでハーランドのファウルを取られて勝ち越しゴールが取り消された(写真:Agencia EFE/アフロ)
VARでハーランドのファウルを取られて勝ち越しゴールが取り消された(写真:Agencia EFE/アフロ)

「スキャンダルだ。信じられないほどひどい判定」ノルウェーがイングランドに延長で敗れるも疑惑の「取り消しゴール」に怒りの声…元イングランド代表ルーニー氏も「あれはファウルではない」

 サッカーのW杯北中米大会の準々決勝のイングランド対ノルウェー戦が11日(日本時間12日)、米マイアミで行われ、1-1のまま延長にもつれこむ激闘となったがイングランドがジュード・ベリンガム(23)の2ゴールでノルウェーを2-1で振り切った。だが、後半10分にノルウェーの勝ち越しゴールがVARの介入で取り消されるという“事件”があり物議を醸した。ノルウェーの解説者達は怒りの声をあげたが、元イングランド代表のウエイン・ルーニー氏(40)もアーリング・ハーランド(25)が取られたファウルを「あれはファウルではない」との見解を示した。

 CK混戦でハーランドが押し倒したプレーがファウルに

 “怪物”ハーランドのW杯が終わった。ゴールを決められないまま後半からは足を引きずるようになり、延長戦の前半3分にベリンガムに勝ち越し点を奪われると後半にストーレ・ソルバッケン監督は、ハーランドをベンチに下げた。イングランドは、そのままリードを守り2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
 だが、この試合でまた物議を醸す疑惑の判定があった。
 1-1で迎えた後半10分。コーナーキックからのゴール前の混戦でこぼれたボールにトルビョルン・ヘッゲムが左足を延ばして蹴り込み勝ち越しゴールを決めるもイングランドのベリンガムとブカヨ・サカらが猛抗議。VARが介入して、フランス人審判のクレマン・トゥルパンは、このゴールを取り消した。
 コーナーキックが蹴られる前のゴール前の競り合いで、ハーランドがエリオット・アンダーソンの胸を押して倒したシーンがファウルと認められたのだ。
 実は、これは今大会から採用された新ルールだった。
  前シーズンまでならこのようなファウルは認められていなかった。
「なぜならボールがインプレーではない状況ではファウルは存在しない」とされていたからだ。だが今大会から「コーナーキック、フリーキック、ペナルティキックなど、ボールがまだインプレーになっていない状況で、攻撃側の選手がファウルを犯し、それが直接ゴールに影響した場合、主審はキックのやり直しを命じることができる」とのルールに変わった。
 その新ルールが採用されたわけだ。
 ブラジルのメディア「ge」によると「グローブ・グループ」で審判解説を務める元審判のPC・デ・オリベイラ氏は、「このルールは攻撃側の選手がDFやGKに対して行うブロックによって相手が適切にボールを争うことを妨げるケースが増えたことを受けて導入されました。今大会で初めて採用されたケースですが非常に正しく適用されました」と説明した。
 だが、ハーランドの行為が、そもそもファウルだったのかどうかも含めて物議を醸した。ノルウェーの専門家からは批判の声が相次いだ。
 ノルウェーのクラブでMFとしてプレーした公共放送(NRK)の解説者であるクリストファー・ロクベルグ氏は、怒りをあらわにした。
「ノルウェーから2ー1となるゴールを盗むなんてスキャンダルだ。信じられないほどひどい判定だ。アンダーソンは何のきっかけもなく後ろへ倒れた。ハーランドへのファウルというより、シミュレーション(ダイブ)に近い」
 ノルウェー国内クラブのヴォレレンガ、スターベク、ホネフォスで監督を務めたことのある現在サッカー解説者のラース・チャーナス氏はSNSにこう投稿した。
「サッカーにおけるVARが、なんという完全な茶番になっているのか」
 ノルウェー国内クラブでFWとしてプレーしていたTV2の解説者であるシーメン・スタムス=メラー氏も、こういう見解を明かした。
「もちろんハーランドは相手を押している。でもあれはペナルティーエリア内ではどこでも起きていることだ。あそこでも押し、ここでも押している。相手が倒れたからそう見えるだけだ。もうくだらないことを言うのはやめよう」
 そしてこう続けた。
「コーナーキックではいつも同じようなことが起きているのに、結果がゴールになったから、そう判定されたんだと思う」

 

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