ソフトバンクV3の小久保監督は”名将”となったのか?王会長は「余裕を持ってどっしり構えている」と絶賛…「選手の所作やコメントまで細やかに見て許さない厳格小久保ルール」と栗原のクレーム
福岡ソフトバンクホークスが17日、京セラドーム大阪で行われたオリックス戦に7-1で逆転勝利、2位の西武が日ハムに2-4で敗れたため3年連続22回目の優勝が決まった。資金力をバックにした選手層の厚さを指摘されるソフトバンクだが、有原航平(34)が日ハムへ移籍、リバン・モイネロ(30)が開幕に出遅れ、抑えの杉山一樹(28)が4月にベンチを殴って骨折離脱、5月には上沢直之(32)が右肘を痛めて1か月離脱、山川穂高(34)が不振で2軍落ちするなど決して楽なシーズンではなかった。なぜ小久保裕紀監督(54)率いるソフトバンクは、1966年以来、3度目となる3連覇を達成できたのか。
「勝ち続けることの難しさを感じながらのシーズン」
何が起きたのか。小久保監督が胴上げ体勢に入ってから「待った」がかかった。撮影スタッフの準備に合わせたのか理由は不明だが、少しの間を置いてから小久保監督が7度宙に舞い、選手会長の栗原がベンチ前まで迎えにいき、孫オーナーがその輪に招き入れられ5度、宙に舞った。
「リーグ3連覇は大阪を本拠地としたホークスが福岡に移転してからまだ成しえてない目標だった。その目標を今日達成することできて感無量。勝ち続けることの難しさは感じながらのシーズンでしたし今年は野手陣に大きなけが人が出ることなく、自慢の得点力でしっかり得点を重ねながら、また投手陣は若い投手も出てきて非常にバランスのいいチームだった」
場内の優勝インタビューで小久保監督は誇らしげに語った。
優勝を決めたオリックス戦は今季のソフトバンクの強さを象徴するような逆転勝ちだった。1点を追う6回無死一、二塁で柳町が右中間フェンス直撃の同点タイムリー。さらに一死二、三塁から牧原がライトの頭上を越える勝ち越しのタイムリー三塁打。この回一気に4得点で勝負を決めた。9回には4月にベンチを殴打して左手を骨折して離脱していたストッパーの杉山が得点を許さず、ウイニングボールは、37本塁打、111打点の“2冠王”の栗原がつかんだ。
シーズン序盤に苦しかったローテーを支えた松本が11勝目。リーグ断トツのチーム打率.260、647得点を誇る打線が7得点を奪い、逆転勝ちは、これで42回目。実に84勝の勝ち星の半分を占めた。9連勝でのゴールだった。
小久保監督は、自らターニングポイントを「交流戦前にレガシーデーで王貞治さんのユニホームを着た日本ハムとの3連戦。ここで我々ホークスの風向きが変わった」と明かした。
ソフトバンクは5月22日からの日ハム3連戦に3連勝、最後の5月24日が全員が王会長の監督時代の背番号「89」のユニホームを着用してプレーした「王貞治レガシーデー」で7―6のスコアで逆転勝ちしている。またこの時点で首位の西武と3ゲーム差はあったが、ここでようやく貯金を作り、反撃態勢を整えた。最大のライバルとされた日ハムには18勝5敗2分けと大きく勝ち越した。
王貞治会長は球団を通じてこうコメントした。
「この3年間、年々小久保野球がチーム内に浸透してみんな球際の強い野球ができるようになった。 相手との力の差はそれほどなくても最後は勝ち星につながる、そういう流れができるようになってきた」

