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広島の小園海斗が戦力外を通告された(写真・黒田史夫)
広島の小園海斗が戦力外を通告された(写真・黒田史夫)

「なんでグレーのまま今ごろクビなんだ。小園はどこかが取るだろう」広島の”ゾンビたばこ疑惑”小園海斗ら4選手への戦力外通告に球界大御所が違和感…WBC戦士「いかなる違法行為もない」

 広島は1日、小園海斗内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)、前川誠太内野手(23)、田村俊介外野手(23)の4選手に戦力外を通告した。4選手はゾンビたばこ問題に関する疑惑で、事実上の謹慎処分ともいえるファームでの調整を余儀なくされていた。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務め、広島でコーチ経験もある広岡達朗氏(94)は、「なんですべてがグレーのまま今ごろクビなんだ。小園はどこかが取るだろう」と、事実や背景の解明をしないまま「トカゲの尻尾切り」的な幕引きを図った広島の措置に疑問を唱えた。

 小園はインスタで「私には野球しかありません」

 衝撃が走った。スポーツ各紙の報道によると1日、小園、矢野、前川、田村の4選手が戦力外通告を受けた。4選手はいずれも”ゾンビたばこ問題”で疑惑を持たれていた。広島呉市出身で、かつてカープでコーチを務めたこともあり、広島への愛着がある球界大御所の広岡氏は、驚きをもって今回の広島の決断を受け止めた。
「なんで今ごろクビなんだ、というのが正直な感想だ。私は、第三者委員会を立ち上げて、この”ゾンビたばこ問題”を背景も含めて徹底して解明しろと提言していたが、すべてがグレーのまま、疑惑のあった選手を切るのは、まるでトカゲの尻尾切りじゃないか。そもそも”やった、やっていない”は別にして疑惑を持たれるような人物との付き合いがあったことが、夢を売るプロ野球選手としてあるまじき行動だったことは確かだ。家宅捜索まで受けた選手もいるのは論外。クビになった4人は、言い訳無用だが、もっと早い段階で球団が処分すべきだったし、ファンに、あの選手もやっているのでは?との疑問を抱かすべきではなかった。選手にも反省の機会を与えるべきだった。球団の後手、後手に回った対応と、この幕引きの仕方に違和感を感じる」
 通称”ゾンビたばこ”と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして羽月隆太郎氏が逮捕されたのが1月。球団は全選手を内部調査するなどしたが、使用を申告した選手はいなかったため、誰も処分の対象とはならなかった。
 だが、2月に起訴され、契約解除となった羽月氏が、5月15日の公判の中で「他にも吸っている選手がいた」と証言。さらに同28日のTikTokライブで「私を含め6人が同じ人物から購入していました」と暴露した。
 広島は再調査を行ったが、ここでも“クロ”と断定された選手はいなかった。事態が動いたのは6月1日。羽月氏に“ゾンビタバコ”を譲渡した容疑で“売人”の滝口涼介被告が逮捕され、7月13日に写真週刊誌「FLASH」の電子版が滝口被告と矢野が、富山の遠征先のホテルの部屋で一緒にいる写真や、六本木のバーで同“売人”と共に羽月氏、矢野に加えて小園海斗、田村俊介が写っている写真を配信した。
 この時点で広島は、ただちに早急な措置を取るべきだったが、また静観。慌てて4日後に矢野を登録抹消し事実上の謹慎処分としたが、7月30日に矢野、前川が家宅捜索を受けたことが発表され、前川も3軍での謹慎処分とした。
 この間、球団は、内部調査結果の詳細や、売人との交遊を思わせる写真についての背景などについても、一切オープンにすることがなく、ファンの不信感だけが募った。
 小園は8月16日の阪神戦の守りでミスを連発させて懲罰交代させられ、18日に”無期限”の2軍落ちとなった。小園の場合、謹慎処分ではなく2軍での試合出場は続けられていたが、その後、1軍に呼ばれることはなく、今回の戦力外通告となった。
 広岡氏は「洗いざらいすべてを処分して一刻も早く問題を終結させるべきだったのに最後まで疑惑をくすぶったままにした。球団の対応が甘すぎた」と批判した。

 

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