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9回にリリーフ登板した大谷翔平は帽子とグラブを投げ捨て世界一の雄叫びをあげた(写真・AP/アフロ)
9回にリリーフ登板した大谷翔平は帽子とグラブを投げ捨て世界一の雄叫びをあげた(写真・AP/アフロ)

全米メディアが大谷vsトラウトの夢対決を称賛…「地球上で最高の選手が9回のマウンドにいた」…同僚スーパースターは「1R目は彼が勝った」と完敗を認める

 そしてトラウトの「私が望んだような形は起きなかったが、野球ファンとしては、みんなが見たかったものだと思う。1ラウンド目は彼が勝ったよ」という肉声を紹介。大谷を称賛する言葉で記事をこう結んだ。
「大谷にとってまた前例のない偉業を加えるのに必要だったのは14球だった。今回のWBCで大谷よりも強打し、速く投げ、遠くへ打球を飛ばす選手はいなかった。現代野球で彼のような才能を見ることは一度もなかった。彼はミスター・マーチ(3月)となった。次は、トラウトともに10月に(エンゼルスのポストシーズン出場の)チャンスが来ることを望んでいる」と記した。

 フィラデルフィア・インクワイアラー紙は「比類なき大谷に導かれ、日本が米国を3-2で破り、WBCで3度目の優勝」との見出しを取り、大谷が、試合中にベンチとレフトフェンスの向こう側にあるブルペンを何度も往復した様子を伝えた。
「2点リードの5回に大谷がブルペンへ向かって歩いた。だが、日本が6回に二死満塁とすると、打席に立つ可能性があるためベンチへ走ってきた。その攻撃が失敗に終わると、彼は再びブルペンに戻り、そして(登板の)ウォーミングアップをする前の7回に打席に立ち俊足を飛ばして内野安打を打った。こんなドラマがあるのだろうか。メジャーリーグがポストシーズンで絶対に大谷を必要とする明白な証拠となった」
 そしてトラウトとの夢対決シーンを描写した上で、2回にレフトスタンドへの先制本塁打を今永昇太(横浜DeNA)から奪い、今大会で5本塁打11打点と大活躍したフィリーズの遊撃手のトレイ・ターナーのコメントを紹介した。
「誰もが何年にもわたって、この対決を思い描いていたと思う。私としては勝ちたかった。マイク(・トラウト)はとても気持ちが入っていたようだった。彼は世界で最高の選手の1人だから、何かしてくれるチャンスがあると思っていた。しかし、ショウヘイはあの場面ではとても優れていた」
 米国のスーパースター軍団さえ感動させたのだ。
 さらにターナーは「大谷によって試合がエンディングしたのはとても良いことだった。このスポーツが一般的に、どれだけ厳しいものかは、みんなが知っていることだが、彼は3番に入り、彼らにとって最高の投手で抑えとしてプレーした。どれだけ彼が優れているかを物語っている。彼は特別な選手だ」と続け、称賛の言葉を送った。
 また「7番・捕手」で出場し、この日は、4打数1安打だった全米球宴3度出場で昨年はシルバースラッガー賞&ゴールドグラブ賞を受賞したフィリーズのJ.T.リアルミュートは、「試合前は、打者で起用できなくなるから、おそらく彼を早い段階から登板させることはできないだろうと分かっていた。もし大谷が今日投げるのであれば、それは試合の終盤での抑えとしての役割だと見ていた。彼は驚くべき投手で今夜の投球も優れていた」と、異例の抑え登板を果たした大谷に脱帽した。
 記事は「日本はこのスポーツでかつて見られなかったようなインパクトをもたらすセンセーショナルな二刀流の大谷がいることで勝利を得た」と日本の3度目の優勝に触れ、同紙も大谷が決勝戦の前に行ったにスピーチを紹介。「大谷が味方につけば誰もたじろぐことはない」とし、「もしWBCで分かったことがあるとすれば、それは野球界が大谷のことをできる限り目にしていく必要があるということだ」という大絶賛の言葉で記事を締めくくった。
 大谷は30日(日本時間31日)のアスレチックスとの開幕戦で2年連続の開幕投手を務める。

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