「今回は予想を大きく外す!」過去3度優勝的中「W杯の予言者」ドイツ人経済学者「史上最大級の番狂わせで日本がブラジルを破る」の予想が波紋…ESPNブラジルのコラムニストが猛反論
日本対ブラジルの決勝トーナメント初戦(日本時間30日、午前2時)を前にマクロ経済学の数式による独自予想で3大会連続でW杯の優勝チームを的中させているドイツの経済学者、ヨアヒム・クレメント氏が「史上最大級の番狂わせで日本がブラジルを破る」と予想していたことが波紋を広げている。「ESPNブラジル」が改めて追加の確認取材を行ったが同メディアのコラムニストが反論するなどの物議を醸している。
「日本は強豪国に勝つ術を知っている」
日本対ブラジルの32強の戦いを前に「W杯の予言者」の開幕前予想がクローズアップされた。ドイツの経済学者クレメント氏が開幕前に公開した自身のニュースレター「Klement on Investing」の中でグループFのオランダ1位(73%)、日本2位(58%)、ブラジルのグループC1位(99%)とした上で、こう予想していた。
「日本はブラジルを破る。そしてそれはワールドカップ史上最大級の番狂わせの一つとなる可能性が高い。読者の多くが驚きの声を上げる様子が、もう聞こえてくるようだ。ブラジルは永遠の人気チームであり、ワールドカップ優勝候補の常連である。さらに”2014年のブラジル大会を除けば、アメリカ大陸で開催されたワールドカップはすべて南米のチームが優勝している”という、あの愚かな統計もある。そうだろうか」
同氏は2014年のブラジル大会でのドイツ優勝も的中させていた。
その例を引用しつつ「日本はまさに絶好調だ。日本は4年前のW杯でドイツを破り、さらに2025年10月の親善試合ではブラジルを3対2で破り、ここ数週間ではスコットランドとイングランドをいずれも1対0で下している。しかも、日本はイングランド戦では、チーム屈指の主力3人、板倉滉、久保建英、そして主将の遠藤航を欠いた状態で勝利した」
クレメント氏は、経済学者で投資ストラテジスト。 ロンドンの投資銀行「Panmure Liberum」でストラテジストを務め、世界最大級の投資資格団体である「CFA Institute」の幹部も務めたことがある人物。
同氏は、FIFAランキング、チームの母国の人口、経済力、気候、 サッカー文化や育成環境などの複数の要素を考慮するマクロ経済学による予想数式を編み出していて、2014年のドイツ優勝、2018年ロシア大会のフランス優勝、2022年カタール大会のアルゼンチン優勝を3大会連続で的中して「W杯の予言者」と呼ばれるようになった。
その「W杯予言者」が「日本がブラジルに勝つ」と“予言”していたのだ。ブラジルにしてみれば、ショッキングな予想だ。
地元メディア「ESPNブラジル」は日本対ブラジルが決定した後に「SportsCenter Brasil」で同氏を改めてインタビューした。
同氏は、予想に変わりがないことを伝えた上で、改めて、その根拠をこう説明した。
「日本はダークホースだ。多くの人が想像しているよりもはるかに優れたチームだ。全てのポジションでバランスが取れており、どのポジションにも強みがある。スーパースターはいない。しかし、ブラジルが昨年の親善試合で学んだように日本は強豪国に勝つ術を知っている」
同氏は独自の予想数式モデルを「サッカーは予測不可能であることを証明するために」作成したそうだが、こうも説明している。
「私のモデル自体で説明できるのは各試合の結果の約50%にすぎない。残りの50%は運や、その日の各チームのコンディション、イエローカード、レッドカード、そして試合中に起こるあらゆる予測不可能な出来事によって決まる」

