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大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

本当はどうなる?!大谷翔平の電撃トレード可能性の真相を探る…エ軍番記者、噂される獲得球団の担当、情報通記者など9人に緊急アンケート取材

 では、様々な球団にパイプを持ち、移籍情報に詳しい記者らは、どんな意見なのか。長くMLB.COMでナショナルベースボールライターを務め、現在は「SPORTICO」で健筆を振るうバリー・ブルーム記者は、「10%程度」と予想した。
「ここまで来ると、もはやエンゼルスが望むようなプロスペクトを獲得できるとは思えない。妥協すれば、それこそ批判にさらされる。来年、FAで移籍されても補償としてドラフト指名権を獲得できる。場合によっては後者のほうがいいケースも考えられる。よほど良い条件が提示されない限り、ゲーム差に関係なく、トレードはないのではないか」

 USA TODAY紙のボブ・ナイチンゲール記者は、「20%程度」とやや高め。
「どれだけエンゼルスが、現状を把握しているか。まだ、プレイオフにいける、大谷と再契約出来る、と考えていたら、トレードには動かないが、それはおそらく間違いだろう。彼らの補強はいつも場当たり的だ。先を見据えた戦略を立てるスマートな人の意見が通るなら、トレードされうる。もっともそういう人に力があるなら、大谷を手放さなければならないような状況には陥っていない。モレノオーナーが口を出す状況では、厳しい」

 MLBネットワークのジョン・モロシ記者は先週、「エンゼルスは話を聞く用意がある」と報じたが、「話を聞くことと、まとめることの間には、多くのプロセスがある。可能性はかなり低い」とした。
「エンゼルスが、絶対に断れないようなオファーが来る場合は別だが、2ヶ月のレンタルでは、例えば1対5としても、ものになるのはせいぜい1人だろう。そのために翔平をトレードしたチームというありがたくない表現がついて回る。リスク、ネガティブ要素のほうが大きい」。
 現実的には、受け入れる側にも「リスクがある」という。
「中5日で先発する大谷を、中4日で回っている先発ローテーションにどう組み入れるのか。エース格には中4日を好む投手も多い。大谷とエース格を優先すれば、登板間隔が不規則になる投手もいる」
 さて今回、多くの記者に各チームの状況を踏まえ、様々な視点で動きを語ってもらったが、共通するのは可能性の低さであり、トレードは理にかなっているようで、決してそうではないという現実。
 チームはプレイオフ争いから脱落。今オフにFA。再契約の可能性が低いーーとなれば、トレードを避けられないというシナリオは、大谷に限っては、さほど説得力をもたないようだ。
(文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)

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