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伊東純也が先制ゴールを決める。日本が敵地でドイツに4-1で快勝した(写真:ANP Photo/アフロ)
伊東純也が先制ゴールを決める。日本が敵地でドイツに4-1で快勝した(写真:ANP Photo/アフロ)

「悪夢と屈辱が再び繰り返された」「日本を褒めるしかない」独メディアは4-1で勝利した日本の規律ある守備を称賛して母国ドイツを酷評

 1点差で進んでいった試合は、終了間際に大きく動いた。
 まずは45分。相手のパスをインターセプトした久保がそのまま独走。フォローしてきたFW浅野拓磨(28、ボーフム)にゴール直前でパスを通して3点目をアシストすると、アディショナルタイムの47分にも久保が鮮やかなトラップから右サイドを突破。完璧なクロスでMF田中碧(25、デュッセルドルフ)が頭で決めた4点目をアシストした。
 試合を速報していた大衆紙『Bild』は「ドイツは完全に壊れている。緊急に何かを変える必要がある」と、フリック監督の解任を視野に入れるべきだと提言。浅野が決めた3点目を、いま現在のチームが崩壊している証として取り上げた。
「3失点目にすべてが集約されている。最終ラインのロビン・ゴセンスはパスを出すのに時間がかかりすぎたため、久保に間合いに入られるのを許してしまった。ボールを奪った久保はゴールに向かって完全にフリーで走り、テア・シュテーゲンの眼前で浅野に横パスを送る。浅野はワールドカップと同じようにゴールを決めて、日本の勝利を決定づけた。3連敗を喫したドイツは、5試合続けて勝利から見放されている。守備の混乱ぶりは本当に恥ずべきものだった。フリックはいま、自分の仕事を続けられるかどうかを心配しなければならない」
 後半30分のMF堂安律(25、フライブルク)のゴールで追いつき、同38分の浅野のゴールで2-1と逆転した昨年のカタールW杯グループリーグ初戦の勝利は、圧倒的に主導権を握られ続けた展開で手にした大金星だった。
 ひるがえって、ドイツに指名された今回の再戦は試合内容でもドイツを圧倒し、森保一監督(55)は後半にあえて3バックに変更するテストも遂行した。
 ドイツ誌の『Kicker』は、1-4の惨敗をこう総括した。
「カタールでの悔しさを晴らすべく臨んだ一戦だったが、ドイツ代表にとっては悪夢と屈辱が再び繰り返される結果となった。攻撃においては想像力に欠け、守備においては信じられないくらいにミスが多い。日本を褒めるしかない。そんな試合だった」
 W杯で4回の優勝を誇り、来夏にはユーロ2024を開催するドイツの憂いは、そのままカタールW杯後の日本が現在進行形で遂げている成長の跡を物語る。森保ジャパンは舞台をベルギーに移して12日にトルコと対戦する。

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