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海外メディアも井上尚弥の2階級4団体統一の偉業を絶賛(写真・山口裕朗)
海外メディアも井上尚弥の2階級4団体統一の偉業を絶賛(写真・山口裕朗)

「誰がモンスターと張り合えるのか」「PFP論争始まる」米メディアが井上尚弥の偉業達成を大絶賛もタパレス母国の比紙は「いつもの衝撃的な試合ではなかった」と報道

 タパレスの戦いもこう評価した。
「大方の予想通りに井上はKOしたが北ラナオ州の誇り(のタパレス)が日本人の王者に汗をかかせたことで、これまでのようなセンセーショナルでスリリングな試合ではなかった。フィリピンのサウスポー選手(のタパレス)は2回ダウンした。ぐらつかせた左フックと集中砲火のパンチを受けて4回に最初のダウンを喫したが、彼は、それを耐えきり、その後のラウンドでは攻撃的に向かい、時折、優れた堅実なアッパーカットやボディを日本人スター(の井上)に着弾させていった」
 10ラウンドまで踏ん張ったタパレスの健闘を称えた。
 そして「タパレスのセコンドは、中盤にいくつかの良い修正(アドバイス)を送り、ハイガードのディフェンスから、強打を避けるためにショルダーロールの構えに変え、それが日本人王者(の井上)を苛立たせた。しかし、井上の強打は、あまりにも強力で、タパレスが耐えるには威力がありすぎた。コンビネーションの組み合わせを放つ前に、ボディーへのパンチを使い、まるで大木を倒すかのようにタパレスを削っていった」と続け、勝負を決めた井上の強打に脱帽した。

 フィリピンスター紙は、「井上はタパレスにとって速く強すぎた」との見出しを取り、この試合を報じた。
「『この戦いは最終回まで続かないだろう』と24日の記者会見で語ったタパレスは正しかった。だが、満員の有明アリーナで行われたスーパーバンタム級の王座統一戦で最後まで立っていたのは『モンスター』として知られる日本の井上だった。圧倒的優位だった井上は、タパレスを品定めするのに数ラウンドを必要とした。しかし、一度それが終わると、とても冷え込んだ夜に、どちらの選手がより優れているかは歴然としていた」
 母国の2団体王者がまったく歯の立たなかった井上へ最大級の賛辞を送った。

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