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海外メディアも井上尚弥の2階級4団体統一の偉業を絶賛(写真・山口裕朗)
海外メディアも井上尚弥の2階級4団体統一の偉業を絶賛(写真・山口裕朗)

「誰がモンスターと張り合えるのか」「PFP論争始まる」米メディアが井上尚弥の偉業達成を大絶賛もタパレス母国の比紙は「いつもの衝撃的な試合ではなかった」と報道

 同サイトは「30歳の井上は7月のスティーブン・フルトン戦でスーパーバンタム級のデビューを果たし、この階級でベストとされたフルトンに何もさせなかった。タパレス相手でも、それは変わりなかった。今の疑問は井上がどれだけ素晴らしいのかではない。誰がこの男と張り合えるのかということだ」と強さを絶賛。
「タパレスは勝つためにサウスポーからの的確なジャブや、しっかりとしたアッパーカットを打ち込んできたが、アフマダリエフに勝ったような“番狂わせ”を起こすまでには至らなかった。井上は、単純に強い相手に勝利を収めているのではない。毎年のように階級が上がっている中で彼の階級でベストの選手たちを倒している。だが、ライトフライ級からスーパーバンタム級まで、井上は、まともに張り合えるような選手に出合うことはなかった」とも続けた。
 同サイトは、「次戦は来年5月にネリとの対戦になる可能性が高い」と断言。
「もしかすると、井上は、その後に豪州のサム・グッドマンと対戦するかもしれない。統一王者には、ローテーションシステム(指名試合)があり、それがスケジュールとなる。ネリとグッドマンは両者とも才能あふれるファイターたちだ。だが、どちらも大きなチャレンジにはならなそうだ。井上がパワーを武器に戦う一方で、比類のない一世一代のファイターであることを忘れてはならない。ある段階で彼はフェザー級に挑む可能性が高いが、現時点で我々は井上がスーパーバンタム級を圧倒するところを見ることを楽しもう。彼のような選手は多くはいない」と称えた。
 
 一方でタパレスの地元フィリピンのメディアも10ラウンドまで持ちこたえたタパレスの健闘を称えつつ井上の強さに脱帽した。
 マニラ・ブレティン紙は「タパレスは踏ん張ったが、彼のベストを出したとしても、真の“モンスター”井上相手には及ばなかった」と報じた。
 同紙は「タパレスの堅固なディフェンスの穴を見つけるのに苦労した井上だったが、爆発的なコンビネーションの組み合わせで、おなじみの強打を解き放ち、最後は、フィリピン選手(のタパレス)のガードの上に着弾したように見えた強烈な右のクロスで倒すのに十分なダメージを与えた。最初の9ラウンドを勇敢に戦い続けたタパレスは、すべてのエネルギーをかき集めて立ち上がろうとしたが、10カウントが終わるまでに立てず、井上に4本のベルト戴冠を許した」と試合を振り返った。

 

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