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ジェシー“バム”ロドリゲス(左)が井上尚弥が中谷潤人に勝つと予想した(写真・ロイター/アフロ、マッチルーム)
ジェシー“バム”ロドリゲス(左)が井上尚弥が中谷潤人に勝つと予想した(写真・ロイター/アフロ、マッチルーム)

「経験の違いで井上尚弥が中谷潤人に勝つ」5.2東京D決戦後に対戦プランのある”最強王者”バムが直前予想も「中谷にもチャンスがある」と含みを持たせた理由とは?

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(33、大橋)と元3階級制覇王者、中谷潤人(27、M.T)のスーパーマッチ(5月2日・東京ドーム)の勝敗予想をWBC、WBA、WBO世界スーパーフライ級王者のジェシー“バム”ロドリゲス(26、米国)が米専門サイト「ファイト・ハブTV」で行った。バムは井上のスーパーバンタム級での最後の標的とされており、水面下で両者の対戦交渉はすでにスタートしているとの情報もあるだけに注目の予想となった。

 「中谷には一発のパワーがある」

 誰よりも予想を聞きたい軽量級”最強”王者が井上対中谷のビッグマッチを占った。モンスターのスーパーバンタム級での最終ターゲットとされる無敗のスーパーフライ級の3団体統一王者のバムだ。
 米ボクシング専門映像メディア「ファイト・ハブTV」のインタビューに答え、こう予想した。
「井上が勝つと思う。経験が豊富だし、中谷より長く、この階級で戦っているからね。だから井上が有利だと思うけど、中谷にもチャンスはある。一発のパワーがあるからね」
 予想は井上の勝利。偶然にも井上と中谷のプロ戦績は共に32戦と同じだが、世界戦は井上が27戦で、中谷が11戦と大きく違い、しかもスーパーバンタム級では、井上が2023年7月に転級初戦でいきなりWBC&WB0世界同級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦して8回TKO勝利し、そこから丸3年、8戦を戦ってきたのに対して中谷は、昨年末のサウジアラビアでのテストマッチを1戦戦ったのみ。
 中谷は、その試合でセバスチャン・ヘルナンデス(メキシコ)のタフなブルファイトに手を焼き、大きく目を腫らして大苦戦し、判定で勝ったものの”階級の壁”に直面していた。
 中谷自身は「あの試合を経験できたことで反省をもとに成長できた」と前向きだが、バムは井上の勝利を予想した。
 ただバムは「中谷にもチャンスがある。一発のパワーがあるね」とも付け加えている。
 バムは、英専門メディア「ボクシングニュース」の取材に対しては、どちらが勝つとは予想せず、こう答えていた。
「素晴らしい試合になると思う。最初に大きな一発を当てた方が勝つ気がする」
 実は、中谷陣営の参謀であるルディ・ヘルナンデストレーナーも「先にパンチを当てた方が勝つ。そんな試合になる」と同じ展望を口にしていた。
 中谷が勝つなら身長で8センチ、リーチで3センチの差がある体格とサウスポーの利を生かしたカウンターだ。
 中谷は専門誌「ボクシング・ビート」のインタビューに「本当にぶっ倒す」とKOを宣言。ロス合宿からの帰国会見でも「倒すというファイターの心を持っているんで。しっかりアクションを起こしていきたい」と補足している。井上は2年前のルイス・ネリ(メキシコ)戦、昨年のラモン・カルデナス(米国)戦と2度、ダウンを喫している。ネリはサウスポーでカルデナスはオーソドックスで違いはあったが浴びたパンチはいずれも左フック。中谷がロープを背にして、井上にあえて攻めさせ、そこに左フックを狙う戦法を選択しても不思議ではない。井上の右に左ストレートを合わせてくる可能性もある。
 バムが「中谷にもチャンスがある」と予想したのは、その戦法がはまるケースを示唆している。
 ただ大橋秀行会長が「中谷がどう出てくるかは9割方わかっている」と明かすなど、井上陣営も、中谷の手の内は把握している。
 井上は中谷の「ぶっ倒す」の宣言に対して、あえて「返り討ちにする」とはアンサーせず「どちら(KOもポイントアウト)も選択したい」と冷静に答え「今はイメージも固まっている。中谷潤人のスタイルは自分の中に入り込んでいる」とも語っていた。

 

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