「サトテルのメジャー挑戦に備えた未来構想か?」GT戦で衝撃プロ1号の阪神・立石正広の三塁起用の裏に見える思惑とは?
藤川監督は、この日、立石を本職の三塁で起用した。それに伴い、守備陣はシャッフル、佐藤がライトへ、ライトの森下がレフトへ移った。スポーツ各紙の報道によると藤川監督は「適正ポジション」と説明したという。
ここまで立石は4試合でレフトを守ったが、前日のゲームではセンターの打球を立石が横取りしたり、観客席沿いのファウルフライを転倒しながらキャッチするなど慣れないポジションで怪我の危険性を感じさせた。立石は新人合同自主トレ中に右足の肉離れを起こしてキャンプは2軍スタート、復帰後、3月25日のオリックス戦で左手首を痛め、4月17日の広島戦で右ハムストリングスの筋損傷を起こすなど、相次ぐ故障で1軍デビューが遅れて42試合目になった。藤川監督が三塁で起用した裏には、故障リスクを減らすこともあったのだろう。
前出の評論家の一人は「藤川監督のその決断は称賛されるべきだ」と評価した。
「慣れたポジションを守らせることで怪我のリスクは減る。佐藤は外野は上手いし、より打撃に集中できるというプラス効果がある。オフにポスティングによるメジャー移籍を訴えた佐藤の挑戦を球団がいつ了承するかはわからないが、この先より長い時間、三塁のポジションを守るのは、佐藤ではなく立石だ。そう考えると1日でも早く、立石三塁、佐藤右翼のコンバートを行うべきだと思っていたが、こんなにも早い段階で藤川監督が決断するとは思わなかった。藤川監督は、阪神の未来を考えて決断したのではないか」
佐藤は5回に浅野の頭上を襲う打球を背走キャッチするファインプレーを見せた。昨季のゴールデングラブ賞を獲得した佐藤の三塁での守備力は今季さらに向上しているが外野手としての守備力も高い。
同評論家は、こう持論を展開させた。
「藤川監督がもうひとつ決断すべきことがある。それは近本が復帰してきたタイミングでのレフトへのコンバートだ。走力があり守備範囲は広いが肩に問題がある。その部分をカバーするには、センター森下、ライト佐藤、レフト近本の布陣がベストだ」
藤川監督がそこまで踏み切るかどうかはわからないが、立石に三塁を守らせた新布陣には、阪神の未来がつまっている。

