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レッドブルのフェルスタッペンが今季初の表彰台にあがった(Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルのフェルスタッペンが今季初の表彰台にあがった(Getty Images / Red Bull Content Pool)

「ハミルトンとのバトルは最高だった」引退騒動のフェルスタッペンがカナダGPで今季初の表彰台…ハジャーも5位入賞でレッドブル勢が上昇の兆しを見せた理由とは?

 レース展開的には、フェルスタッペンにとって“棚ぼた”と言って良かった。それでも初めて世界王者を獲得した2021年に、頂点の座を激しく争ったハミルトンとのデッドヒートが本能を呼び覚ました。セッション後のクールダウンルームでは、お互いの走りを称え合いながら和やかに談笑する姿も見られた。
 もう一人のドライバー、アイザック・ハジャー(フランス)も5位に入り、8位だった第2戦の中国GP以来となる入賞を果たした。今季から自社製のパワーユニット(PU)を搭載しているマシンの開発が遅れ、フェルスタッペン、ハジャーともに苦戦を強いられてきたレッドブルで何か変わったのか。
 米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』は「フェルスタッペンの不満にもかかわらず、レッドブルは前進を遂げている」とこう報じた。
「フェルスタッペンは土曜日の予選後、満足から遠く離れた場所にいた。しかし、日曜日の状況はそれほど悲惨なものではなく、むしろシーズン序盤よりも間違いなく明るい。マイアミで施されたアップグレードパッケージは、モントリオールでも微妙ながらも好調な兆候を見せている。これはレッドブルが戻ってきた証となるのか。いや、まだそうとは言えない。凸凹や縁石の上での乗り心地など、改善が必要な部分が残っている。しかしレッドブルはもはや4月の中断のような無人地帯に閉じ込められた状況にいない」
 日本GP後の引退示唆が、自分勝手や自己中心的と受け止められたからか。2024年まで4年連続で世界王者に輝いたフェルスタッペンには、SNS上で逆風も吹いてきた。英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』はファンの声を伝えている。
「あるユーザーはフェルスタッペンに『去るか適応しろ』と、別のユーザーは『F1は一人の男を中心に作られるべきではない。ルールはルール。すべてのドライバーは自分たちの都合に合わせてルール変更を期待する権利を感じるべきではない』と書き込んだ。引退示唆を脅しだと受け止めてうんざりし始めていたファンは、フェルスタッペンの突然の気分の変化に不快感を抱いている」
 しかし、フェルスタッペンにはどこ吹く風と言っていい。
 母国オランダのメディア『RacingNews365』は「ライバルチームよりも自分たちが努力して、成長を続けるほうが大切だ。今後のレースで何ができるか見てみようじゃないか」とポジティブな姿勢を取り戻しつつあるフェルスタッペンのコメントを伝えた。ヨーロッパラウンドに突入する次戦モナコGPは来月5日に開幕する。

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