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長女への暴力容疑で逮捕された巨人の阿部監督が辞任し会見を開いた(写真・スポーツ報知/アフロ)
長女への暴力容疑で逮捕された巨人の阿部監督が辞任し会見を開いた(写真・スポーツ報知/アフロ)

「暴力はいかん。同情するわけではないが阪神3連敗でストレスが溜まっていたとすれば阿部だけの責任ではない」巨人大物OB広岡達朗氏が阿部監督の長女暴行逮捕からの辞任問題について語る

 球界大御所は家庭内暴力に至った背景をこう分析した。
「もともと阿部はワンマンで気が短いタイプに見えた。家庭のトラブルと切り離して考えねばならないのかもしれないが、酒も入り阪神に3連敗してストレスが溜まっていたのか。だとすれば、気の毒にも感じるし阿部だけの責任じゃない」
 巨人は交流戦前最後のレギュラーシーズンの戦いで阪神に力の差を見せつけられる形で屈辱の3タテを食らった。21日のヤクルト戦から数えて4連敗で首位の阪神と4.5ゲーム差をつけられていた。
 広岡氏はこう続ける。
「そもそも若手が育っていないし外国人と年を食った選手の補強だけでは、阪神と対等に戦える戦力がない。そして巨人だけの問題ではないのかもしれないが、こういう問題がどこかで発生する温床があったのではないか。監督というのは、連日、緊張した中で指揮を執る。私もヤクルト、西武で監督を務めた中で、選手に嫌われても、信念を貫き通すことの難しさを感じながら、指揮を執り優勝という喜びをみんなが味わう中で報われて立場も変わってきた。47歳の阿部の精神面を球団フロントはどうフォローしてきたのか。阿部を陰から支えてきたコーチはいたのか。選手の行動、精神面は、監督、コーチが教育、指導するものだが、その監督、コーチを見守るのは球団だ。オーナー、フロントがもう一度考え直して緻密なチーム作りというものを心掛けなければならない」
 また阿部監督の“今後”についてもこう持論を展開させた。
「これだけの事を起こして、すぐにはユニホームは着れんよ。ただ娘さんからの手紙もあったし、阿部に同情する人もたくさんいるんじゃないか。まだ47歳だ。二度とユニホームを着れないというわけではないだろう。何年かかるかわからないが、世間や球界、巨人から失った信頼をコツコツと取り戻すしかない」
 そうエールを送った。
 また選手への影響も危惧した。
「甲斐、田中、則本、松本らFAなどで巨人に来て最後の活躍の場を作ってもらえたベテランたちはショックだろう」
 そして橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務めるチームへも檄を飛ばした。
「ただでさえ勝てていない。ファンを裏切っている。阿部がやろうとした、若手を育てながら、機動力を生かし、最小得点をなんとかして大勢、マルティネスの後ろの2枚で逃げ切るという野球は継承しつつ、得点能力をアップする手立てを考えていかないかん」
 橋上監督代行の初陣となったソフトバンク戦は、先発の則本が3回に1イニング3被弾するなど4回7失点と炎上して3-8で完敗した。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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