W杯で日本と対戦のチュニジアがベルギーに0-5大敗で指揮官が「失望的なパフォの敗北は辛いし受け入れるのが難しい」と嘆く
急きょバトンを引き継いだ元フランス代表MFのラムシ新監督も、前任者と同じシステムを踏襲した。しかし、ハイチ代表との初陣こそ1-0で勝利したものの、カナダ代表と0-0で引き分けると、6月1日にはオーストリア代表に0-1で敗れただけでなく、攻撃の中心を担うMFハンニバル・メイブリ(バーンリー)も負傷退場した。状態は明かされていないが、ハンニバルはベルギー戦をリザーブのままで終えている。
直近にはピッチ外の騒動も表面化した。
ラムシ監督がチームに無関係の20歳の息子を帯同させている件に対して、国内メディアやファン・サポーターから公私混同だと批判が殺到。指揮官は「息子とW杯を戦うのは私の夢だった」と釈明し、渡航費や滞在費を含めた息子に関する費用はすべて自らが負担。さらにチュニジアサッカー連盟の承認を得ていると説明したが受け入れられず、最終的に息子はチームから除外された。
フランスメディアの『La Presse』は「ピッチの外でセンシティブな状況下に置かれていたチュニジアが想定外の大敗を喫した」として、武器としていたはずの堅守にも綻びが生じたベルギー戦が今後に与える影響を伝えている。
「ラムシ監督は『5失点を喫した一戦で、どのようにしてポジティブな収穫を見つければいいのか』と嘆き、さらに『私を唯一、安堵させているものがあるとすれば、それは新たな負傷者が出なかった点だ。これでW杯へ向けたすべてのテストが終わり、私の中で本番を戦うチュニジア代表チームのイメージがさらに明確になった』ともつけ加えた。しかし、どのような事情があるにしせよ、W杯を直前に控えたチュニジアが直面する困難が浮き彫りになった点だけは間違いない」
ベルギーに喫した大量失点は退場者を出して、数的不利に陥った状況で戦った想定外の28分間を差し引く必要があるだろう。昨年11月にフランス・リールで行われた国際親善試合でブラジル代表から先制点を奪い、PKで同点とされる展開から1-1で引き分けたように、フランスにルーツを持つ選手が多いチームはツボにはまれば難敵と化す。
それでもラムシ新監督の下で臨んだW杯へ向けた4度の準備試合で、わずか1得点という得点力不足が不安に追い打ちをかける。過去6度出場したW杯で一度も果たせていないグループステージ突破を目指すチュニジアは、日本と入れ替わる形でメキシコ北部のモンテレイへ入り、同地で行われる14日(日本時間15日)のスウェーデン代表とのグループF初戦、そして20日(同21日)の日本との第2戦へ準備を進めていく。

