「守備に難のFW投入とガクボ下げた選手交代は不可解」オランダメディアは日本と2-2で引き分けたクーマン監督の采配を批判…「日本と対照的に流れを変えられず逆に悪い結果を招いた」
同じくアムステルダムに拠点を置くオランダ紙の『de Volkskrant』は、クーマン監督の選手交代がマイナスの流れをもたらしたと厳しく指摘した。
「本来ならば壮大で魅力的になるはずだったオランダの船出は、半ば失望とともに始まった。日本は歓声を上げ、オランダは悲しみに暮れた。オランダの選手交代は不可解で守備に難のあるFWメンフィス・デパイの投入はその象徴であり、ガクボをベンチへ下げたのも奇妙に映った。デ・ヨングはボールを失わなかったものの、日本の守備網にパスを通す隙間を最後まで見つけられなかった。対照的に前回大会でドイツとスペインを逆転で破っている日本は、選手交代のカードを切る度に新幹線のような速さを保ち続ける、というオランダにとって悪意のある計画を遂行した」
オランダは2-1で迎えた後半25分に3枚替えを敢行。前半から鋭いシュートを放っていた1トップのドニエル・マレン(ローマ)をメンフィス・デパイ(コリンチャンス)に、プレースキッカーのMFティジャニ・ラインダース(マンチェスター・シティ)に、勝ち越しゴールを決めていたFWクリセンシオ・サマーフィル(ウェストハム)をトゥーン・コープマイネルス(ユベントス)に代えて逃げ切りを図った。
さらに36分にはMFライアン・フラーフェンベルフ(ユベントス)に代えてDFナタン・アケ(マンチェスター・シティ)を投入して5バックへ移行。3分後には日本にとって最大の脅威になっていた左ウイングのコーディ・ガクポ(リバプール)に代えてブライアン・ブロビー(サンダーランド)を投入したが、流れを変えたとは言い難かった。
開催国のひとつ、米国メディアの『The Athletic』は「現時点における今大会で最高の試合だった」と日本、オランダ両国のドロー決着を称賛した。
「スタイルの衝突が最高の試合を助長した。日本のアプローチは多くの点で、クーマン監督に率いられるオランダの代名詞であるトータルフットボールにずっと近い。48チームに増えた今大会でグループステージの興奮が薄められるのではないか、という懸念もあったが、新しいフォーマットの下でもこのような試合が生まれた価値は非常に大きい。日本は今大会のダークホースになると言われてきたが、南野拓実、三笘薫、そして遠藤航の負傷辞退でチーム力が削がれると見られていた中で、守備を含めたチームの集団的構造はより粘り強く整備され、カウンターも危険な鋭さを研ぎ澄ませている。ダークホースに位置づけられるのはイコール、実力を過小評価される状況を意味する。日本をダークホースと見るのは、非常に安易で危険だと初戦で証明された」

