日本と決勝Tで対戦可能性のモロッコ主将ハキミが性的暴行容疑で起訴、裁判に…「有名でなければこんな事件は起きなかった」本人はSNSで無罪主張も今後メキシコ入国拒否の可能性も
1-1で引き分けたブラジル戦に続き、19日(日本時間20日)のスコットランド戦に1-0で勝利したモロッコの主将でパリサンジェルマンでプレー、世界最高のサイドバックの一人とされるアクラフ・ハキミ(27)が3年前に性的暴行容疑で訴えられた事件の裁判がフランスで開始されることが決まり騒動となっている。ハキミは容疑を完全否定。現時点で試合出場に支障はないが、グループCを2位で突破した場合、決勝トーナメントの行われるメキシコへの入国が拒否される可能性も報じられた。日本がグループFを1位で抜け、モロッコが同Cで2位だった場合、両チームは決勝T1回戦で対戦することになる。
3年前にインスタで知り合った女性に告訴されていた
ボストンスタジアムが異様な空気に包まれた。スコットランド戦でモロッコのハキミがボールを持った瞬間に大ブーイングが起きた。
AP、ロイター、英ガーディアンなどの海外主要メディアが、ハキミが3年前に当時23歳だった女性から訴えられた性的暴行容疑の裁判がフランスの控訴裁判所で行われることが決定したとの報道を伝えた直後だったためだ。
ハキミが訴えられたのは2023年3月。英ガーディアンによると、原告の女性は、同年1月にインスタグラムでハキミと出会い、同選手が呼んだタクシーで彼の家に行ったが、キスをされ、同意なく触られ、その後暴行されたと主張している。彼女は、彼を押しのけ友人にメッセージを送り、その友人が迎えに来たと説明した。
ハキミは一貫して無実を主張。
ハキミの弁護士のファニー・コリンは声明で「原告は、すべての捜査を妨害し、すべての医療検査やDNA検査を拒否し、携帯電話の検査を拒否し、重要な証人の名前を明かさなかった。その女性の証言のみに基づく告発に基づき裁判が命じられた」と異議を申し立てていた。
その後、捜査が始まり、今年2月には裁判開始を命じられたが、ハキミはそれを不服として控訴していた。だが却下され、このほど裁判所は「捜査と司法調査の結果、検察側がハキミの裁判を進めるのに十分な証拠を持っている」と結論づけてハキミを起訴、裁判の開始が正式に決定した。
この間、ハキミは所属のパリサンジェルマンと代表で右サイドバックの中心プレーヤーとしてピッチに立ち続けていた。
米国入国にも支障がなく、ブラジル戦、スコットランド戦と続けて右サイドバックでフル出場、ブラジルには1-1で引き分け、スコットランドには1-0で勝利した。
ハキミは、スコットランド戦の行われた19日(日本時間20日)に自身のSNSに、こう書き込んだ。
「司法当局は私の目をまっすぐ見つめて言ったんだ。『もしあなたが有名でなければこんな事件は起きなかっただろう』と。私は何年も沈黙を選んできた。尊厳と忍耐、司法制度を信頼することが正しい決定につながると信じていた」
そして「初日から裁判を待っていて、今は楽しみにしています。やっと自分の意見を言えるんだ」と裁判で無罪を勝ち取る自信を投稿した。

