「日本戦の二日酔いから醒めた」オランダがスウェーデンに5-1“爆勝”で海外メディアは手のひら返し…チュニジア戦控える日本のグループF1位突破には暗雲か?
W杯北中米大会のグループF第2節が20日(日本時間21日)、ヒューストンスタジアムで行われ、オランダ代表が5-1でスウェーデン代表に圧勝した。日本代表との初戦で2-2と引き分けたオランダは前半5分と17分に、先発に抜擢されたFWブライアン・ブロビー(24、サンダーランド)が連続ゴール。後半にも3ゴールを追加し、チュニジア代表との初戦を5-1で大勝したスウェーデンの反撃を1点に抑えた。FIFAランキング8位の本領を発揮したオランダを、海外メディアは「日本戦の二日酔いから醒めた」としさらに「優勝候補の実力を示した」と称賛した。
大胆な戦術変更が当たった!
優勝候補オランダが本当の姿を見せつけた。
森保ジャパンから2度のリードを奪いながら2度追いつかれ、痛み分けに終わったグループF初戦から中5日。舞台をダラススタジアムから同じテキサス州のヒューストンスタジアムに移して行われた第2戦で、チュニジアとの初戦で大勝して意気上がるスウェーデンを大量5ゴールで返り討ちにした。
口火を切ったのは1トップに抜擢されたブロビーだった。
開始わずか5分。オランダ伝統のサイド攻撃から、左ウイングのコーディ・ガクポ(リバプール)が送ったグラウンダーのクロスにゴール正面へ飛び込み、右足のワンタッチシュートで先制点を叩き込んだ。
同17分には、今後は右サイドバックのデンゼル・ダンフリース(インテル・ミラノ)が送ったグラウンダーのクロスに反応。相手キーパーの目の前へ飛び込み、右足の先でコースを変えてゴール左隅に流し込んだ。
オランダのW杯史上で通算100ゴール目を決めたブロビーは、スウェーデン戦前の時点でわずか1ゴールしか決めていなかった。日本戦で先発したドニエル・マレン(ローマ)を右ウイングへ、同じく2点目のゴールを決めたクリセンシオ・サマーフィル(ウェストハム)をリザーブに回したロナルド・クーマン監督(オランダ)のさい配を、米国メディアの『The Athletic』は「大胆な戦術変更が奏功した」と速報で伝えた。
「クーマンはブロビーというストライカーを見つけた。24歳の彼は周囲や後ろの選手を補完できる。彼のパフォーマンスには激しさと攻撃性、ダイレクトパス、中盤を突破するパス、広いエリアでのスペースを活かそうとする攻撃の多様性など、多くの魅力を生み出した。ブロビーの抜擢がどれほど効果的だったか。身長181cm体重91kgのブロビーは、今大会に臨む各国のセンターフォワードの中で異端的な存在と言っていい強靱なフィジカルの持ち主だ。小柄ながら四角い体格と足の速さは、長身のディフェンダーたちの脅威になる。実際、身長191cmのスウェーデンのイサク・ヒエンは、左右からのクロスに素早く反応するブロビーをどう止めればいいのかが最後までわからなかった」
スウェーデンはたまらずシステムを<3-5-2>から<4-5-1>に変更。両サイドに人数をかける戦い方を講じたが、勢いに乗ったオランダは止まらない。後半2分に再びダンフリースのクロスをガクポが叩き込む。7分後にもガクポが決め、さらに途中出場のサマーフィルも2戦連続でゴールを決め、スウェーデンの反撃を1点に抑えた。
センターフォワードにブロビーという最適解を見つけ、今大会初勝利を挙げたオランダを、前出の『The Athletic』は「やはり優勝候補だった」と称賛した。
「日本との初戦の後半43分に同点ゴールを喫したオランダは、前半開始早々のブロビーのゴールで懸念されていた二日酔いから醒め、その後も攻撃的かつ激しいプレーを見せ続け、ダイナミックかつ効率的な連携から生まれたゴールを積み重ねた。オランダはヨーロッパの強豪のひとつだが、グループ初戦で勝利を逃した。強敵の日本との対戦だった点を考慮する必要があるが、それでも優勝候補に値するかどうか、という疑問が投げかけられた。もしも今大会を通じてスウェーデン戦のレベルを維持できれば、間違いなくW杯のノックアウトステージでも優勝候補として位置づけられるだろう」

