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トランプ大統領の政治介入で前戦でレッドカードを受けた米国FWがベルギー戦に出場可能に(写真・ロイター/アフロ)
トランプ大統領の政治介入で前戦でレッドカードを受けた米国FWがベルギー戦に出場可能に(写真・ロイター/アフロ)

「恥を知らない独裁者」トランプ介入で米国FW出場停止処分猶予…ベルギー協会の意義申し立てFIFA却下も「理由説明なし」で世界中から非難「歴史上、ここまで露骨に規則が踏みにじられ…」

 同じく元イングランド代表のイアン・ライト氏もこう続けた。
「『競技の公正性』や『透明性』はどうなっているのか。物事がこんな形で進んでしまうこと自体が恥ずべきことだ。まして、それがアメリカの選手に関する話ならなおさらだ」
 米FOX Sportsで解説を務めた元フランス代表のティエリ・アンリ氏はベルギーへの影響を思いやった。
「ベルギーは、このニュースを本当に試合直前になって初めて知らされることになった。それは精神的に大きな影響を与えかねない。試合に向けて準備を進めてきたのに、突然すべてを組み立て直さなければならなくなる。当然ながら、影響はある」
 イタリアの著名なジャーナリストのタンクレディ・パルメリ氏も、この出来事に驚きを隠さなかった。
「ワールドカップの歴史上、ここまで露骨にルールが踏みにじられたことは一度もなかった。心から残念に思う。このような前例はこれまで一度も存在しなかった。大会の途中で規則を変更するなど、それも世界で最も重要な大会でだ。それもアメリカを有利にするためだけに」
 ベルギー公共放送スポルツァのラジオで解説をしているピーター・ヴァンデンベンプ氏も辛辣な言葉を並べた。
「このような動きはFIFAという組織、そしてその“偉大な指導者”ジャンニ・インファンティーノという人物像そのものと完全に一致している。彼は倫理的・道徳的な感覚を持たず、スポーツマンシップのあらゆる形を軽視している人物だ。彼はこの大会でただ一つの問いしか持っていない。どうすればワールドカップを商業的に最も有利に運営できるか。そしてもう一人の大きな権力者であるトランプの機嫌を損ねないようにできるか、だ。必要とあれば、自分たちのルールすら曲げる。いわゆるFIFA平和賞の時と同じだ」
 インファンティーノ会長は、イランとの国際紛争を起こしているトランプ大統領にFIFA平和賞を授与した。
 ベルギー公共放送「VRT」のサッカー中継で実況を担当しているフィリップ・ヨース氏は、もっと厳しい意見を口にした。
「独裁者というものは恥というものを知らない。こんなことは許されるべきではない。でも、もちろん彼らはやる。彼らは何でもやるのだから、こんなことだってやる」
 そしてバログンの参戦はベルギーにとって逆に追い風になるとの見解を明かす。
「これほど露骨なやり方だったことでベルギー代表には有利に働く。今回起きた出来事に世界中が怒っている。だからこそ、ベルギー代表はそうした人々すべてから応援を受けることになる」

 

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