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意地のPKを決めたネイマールは泣き崩れた(写真・AP/アフロ)
意地のPKを決めたネイマールは泣き崩れた(写真・AP/アフロ)

「ここから始まり、ここで終わった」W杯4大会連続ゴールを決めたブラジルのネイマールが代表引退を示唆…地元ベテラン記者からは「完全に終わったと決めつけるべきではない」の声も

 サッカーのW杯北中米大会の決勝トーナメント2回戦が5日(日本時間6日)、米ニュージャージ州で行われ、ノルウェーがW杯5度優勝のブラジルを2-1で下して初の8強進出を決めた。後半22分から出場したネイマール(34)はアディショナルタイムにPKを決めて4大会連続ゴールをマークするも、試合後「ここから始まり、ここで終わった」と代表引退を示唆した。ただブラジルのベテラン記者からは「完全に終わったと決めつけるべきではない」との意見も出ている。

 アディショナルタイムに意地のPK…代表通算80ゴール目

 ネイマールの意地だったのだろう。
 2点を追うアディショナルタイムにペナルティエリア内のボールに競り合いでカゼミーロが肘打ちを顔面に食らいPKを得ると、後半22分から投入されていたネイマールがキッカーに名乗り出た。
 他の選手は誰も異を唱えない。
 ノルウエーのGKエリアン・ニーラがネイマールに罵声を浴びせ、ネイマールも応戦した。「どちらに蹴る」、「どちらを守る」、とお互いに駆け引きしていたようだ。ネイマールは小さくフェイントをかけながら、静かにゴールを右へ流し込んだ。
 ネイマールは「どうだ。見たか?」とばかりにGKに詰め寄り、左で突き放された。主審が間に入ったが、ネイマールはどこか楽しそうだった。このゴールは4大会連続通算9ゴール目だった。
 もう残り時間はほとんどなかった。試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、ネイマールは顔を覆い膝まずき号泣した。
 ブラジル最大級のインターネットメディア「UOL」によると、試合後、ネイマールは、こう語ったという。
「何度も挑戦した。本当に何度も挑戦した。でも、もう終わった。僕はここから始まり、そしてここで終わった」
 同メデ同サイトによるとネイマールが「ここ」と表現したのは、ブラジル代表が敗退したニュージャージ州のメットライフ・スタジアムのことだった。ネイマールは2010年に当時のマノ・メネゼス監督の元で、この同じスタジアムでブラジル代表デビューを果たしていた。
 ネイマールは、カナリア軍団の一人として130試合に出場して80ゴール、58アシストをマーク。王様ペレの77ゴールを抜いて歴代最多得点記録保持者となっているビッグスターだが、今大会に選ばれるまでは2023年10月のウルグアイ代表とのW杯南米予選を最後に代表から遠ざかっていた。代表漏れが予想されたが、アンチェロッティ監督はサプライズ招集した。4大会連続出場の栄誉を得たネイマールだが、大会前から右のふくらはぎを痛めていて、グループリーグの初戦、第2戦とベンチにも入らなかった。第3戦のスコットランド戦に後半31分から出場し得点には絡むことはなかったが、24回のボールタッチと、シュートは1発だけ放ち、試合後にピッチ上で涙し、ロッカールームに戻り、一人になったときまた泣いたという。

 

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