「アジアマーケット拡大が狙い?」鈴木彩艶がPSGに5年契約64億円で移籍合意もユベントス、あるいはパルマへ“出戻り”レンタルが有力…仏強豪はなぜそこまでして獲得に動いたのか
前出のロマーノ氏も鈴木に関する投稿の最後で「PSGは鈴木のレギュラー出場のためのローンを検討、ユベントスが有力候補として近日中に決定」と綴っている。
ユベントス側も昨季までゴールマウスを守ったミケーレ・ディ・グレゴーリオの不安定なパフォーマンスに満足しておらず、新たなGKを探していた。
そして財政的に裕福なPSGが参戦するまでは、鈴木の新天地としてユベントスが最有力候補だった。ルチアーノ・スパレッティ監督が鈴木へラブコールを送り、鈴木もパルマに続いてセリエAでの成長を望むなど相思相愛の関係にあった。パルマ側が設定する移籍金を捻出できないユベントスが撤退を余儀なくされたが、それでも『RMC Sport』は期限付き移籍の交渉がスムーズに進むとは限らないとこう伝えた。
「両クラブの関係はここ数カ月間で親密化していて、ランダル・コロ・ムアニがPSGからユベントスへ移籍して以降は特に顕著になった。しかし、ユベントスの経営陣は当初から鈴木の獲得を望んでいて買い取りオプションという選択肢がない他のヨーロッパクラブから選手をローンで獲得し、育成する気にはなれないという考えも抱いていた。他のクラブも新シーズンの開幕へ向けて陣容を確立している中で、鈴木がパルマへローンで再加入する形で冒険を続ける可能性もある」
即戦力とはならない可能性が大きい鈴木へ、PSGはなぜ日本円で64億円あまりの大金を投じて獲得するのか。同メディアは「未来への備えと、アジアにおけるマーケティングの拡大」とPSGが描く2つの戦略を伝えた。
「鈴木の獲得は、重要なポジションで将来に備えたいという戦略が反映されている。同時にまだ若い日本人GKは、先のW杯での好成績を受けて日本国内での人気が大きく高まっている。ゆえにスポーツ的な側面に加えて、マーケティングの側面も考慮に入れる必要がある。PSGの会長兼CEOナーセル・アル=ヘライフィーは、特に日本を中心としたアジアでのマーケティングをさらに拡大したいと考えていて、鈴木の加入もこの戦略の一環となる。PSGからはこの夏に、アジア市場の開拓において重要な役割を担ってきた韓国代表の李康仁がアトレティコ・マドリードへ移籍したからだ」
ピッチ内外での戦略が絡み合い、欧州王者へのステップアップが決定的となった鈴木は今月21日に24歳の誕生日を迎える。有力視されるユベントスへの期限付き移籍が決まれば、2日後の23日(日本時間24日)に昇格組のフロジノーネとのセリエA開幕戦を敵地で、29日(同30日)には古巣パルマと対峙する第2節をホームで迎える。

