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森下翔太が31号を放ちHR王争いで佐藤輝明を一歩リードし宣戦布告した(資料写真・Imagn/ロイター/アフロ)
森下翔太が31号を放ちHR王争いで佐藤輝明を一歩リードし宣戦布告した(資料写真・Imagn/ロイター/アフロ)

「(HR王争いで)勝つ気がないと打席に立たない」31号で1本リードの森下翔太がついに3冠王狙う佐藤輝明に宣戦布告…1985年の掛布雅之氏とバース氏の争いが示す「3番打者の森下が断然有利」説

 21日の横浜DeNA戦では森下が4回に30号を放つも、佐藤も8回に30号をライトスタンドへ運び2人は本塁打王争いで並んでいた。だが、森下は、2試合連発でまた1本リード。一方の佐藤も2本の二塁打を含む4安打の固め打ちで打率は.318まで伸ばしたものの一発は出なかった。
 森下は“先輩”佐藤とのタイトル争いについて初めて言及した。
「まだまだ満足してないですけど、後ろにとんでもない人がいるので、何とか逃げ切れるように打ちたいなと思います」
 そしてインタビュアーから「1本差。ズバリ(本塁打王争いで佐藤に)勝つ自信はありますでしょうか?」と質問されると、“返答”をごまかすことはしなかった。
「勝つ気がないと打席に立たないので。勝ち気でいます」
 3冠王を狙う佐藤への気持ちのいい宣戦布告だった。
 残り32試合。激しい身内での本塁打王争いを制するのはどちらなのか。
 前出の評論家は「3番を打つ森下が断然有利」との見立てを示した。
「後ろに3冠王を狙う佐藤がいることで森下が勝負してもらえる率が高い。一方の佐藤は後ろが調子をあげてきているとはいえ大山なので勝負を避けられる率が高い。単純に1回に必ず打順が回ってくる3番打者の方が打席機会も増える。1985年の阪神がそうでしょう。3番バースで4番掛布。バースと勝負せざるを得ない状況で14本差がついた。あの時の阪神は5番にも岡田という強力なバッターがいたので、掛布も勝負してもらえたが、四死球数はバース70で、掛布が97。いかにバースが勝負してもらったかを示す数字でしょう」
 今なお伝説として残る1985年の“日本一”阪神では、バース氏は打率.350、54本塁打、134打点で3冠王を獲得、一方の掛布氏は、打率.300、40本塁打、108打点で無冠に終わっていた。バース氏とは違い、掛布氏は、本来の長距離砲ではなかったが、14本差がついた。
 四死球で見ると、現在森下が四球46、死球15、佐藤が四球57で死球1で、森下の方が若干多い。当時とは逆転現象が起きているが、死球数の差は、いかに森下が厳しく攻められているかの証拠で、さらに裏返せば、そこに失投の可能性も増える。
 同評論家は「残り32試合。最終的には37、38本の争いになるのではないか。もし先に40本に乗せる方がいたら、そちらが逃げ切ることになると思う」とタイトルの攻防ラインを予想している。

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