「なぜ最長6か月の保持期間があるはずの休養王座が剥奪に?」元WBA王者の堤聖也陣営が来日したWBA幹部に「1位降格」の事情説明を求める…11月下旬に東京で正規王者の増田陸と対戦予定
プロボクシングの元WBA世界バンタム級王者で現在は同級1位に“降格”となった堤聖也(30、角海老宝石)の陣営がWBAに「最長6か月の保持期間」があったはずの休養王者を2か月で剥奪された問題について事情説明を求めていたことが3日、明らかになった。WBAのダブル世界戦に立会人として来日していたホセ・オリバー・ゴメス・ゼネラルアドバイザーに2日、横浜BUNTAIで直談判したもの。堤は11月下旬に都内で正規王者の増田陸(28、帝拳)に挑戦する予定となっている。
横浜BUNTAIでのW世界戦の合間に直談判
9月2日、横浜BUNTAIでの石井武志(大橋)の衝撃の65秒KOによるWBA世界ミニマム級王座奪取と、吉良大弥(志成)の驚愕の“ワンパンTKO”によるWBA世界ライトフライ級王座奪取のドラマの裏で見過ごせない動きがあった。その試合の合間のリングサイド。立ち合い人として来日していたWBAの実質ナンバー2の立場にあるゴメスGMに、元WBA世界バンタム級王者の堤陣営が、不可解な処遇に関しての事情説明を求めて詰め寄っていたのだ。
7月31日(日本時間8月1日)のランキング更新で、突然、休養王者だった堤が、その王座を剥奪されランキング1位に降格した問題についてだ。
堤は2024年10月にWBA同級王者の井上拓真(大橋)に挑み判定勝利で王座を獲得。その後、比嘉大吾(志成)を相手にドロー防衛、WBAは、堤に暫定王者のアントニオ・バルガス(米国)との団体内統一戦を指令したが、目の手術をしたため、応じることができずに休養王者となった。バルガスが正規王者に格上げとなったが、母親の死去によるショックで試合ができなくなったため、今度は、バルガスが休養王者となり、堤が正規王者に復帰した。
堤は昨年12月に元5階級制覇王者で暫定王者の“レジェンド”ノニト・ドネア(フィリピン)との団体内統一戦に判定勝利したものの、その試合で鼻を骨折した。4月に休養王者のバルガスとの団体内統一戦を行う予定だったが、手術をした鼻が完治しておらずキャンセル。WBAは5月31日(同6月1日)のランキング更新の際に堤を休養王者とした。
その際、WBAは「医学的、法的、またはその他の正当な理由によりタイトルを防衛できない場合に休養王者の地位を与えることを規定している。堤陣営が提出した書類(WBA医療委員会が評価した医療報告書を含む)を検討した結果、堤選手に最長6か月の期間、休養王者の地位を与える十分な根拠があると判断した」との声明を発表。
堤は、6月13日に行われる正規王者バルガスとスーパーフライ級の3団体統一王者のジェシー“バム”ロドリゲス(米国)との勝者に「試合後6か月以内に団体内王座統一戦で対戦しなければならない」条件を付け加えられていた。

