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左アキレス腱断裂で長期離脱していた阪神の石井大智が横浜DeNA戦で復帰登板を果たす(資料写真・黒田史夫)
左アキレス腱断裂で長期離脱していた阪神の石井大智が横浜DeNA戦で復帰登板を果たす(資料写真・黒田史夫)

「球威はまだ80%。今無理をさせる必要はない」アキレス腱断裂から復帰した阪神の石井大智が甲子園の大歓声をバックに152㎞マークの1回無失点も専門家からは慎重論

 1点ビハインドで、いきなり牧からの打順。しかもセンター方向に強い追い風が吹いていたため、一発を警戒して慎重に攻めた結果、球数を28球も要する復帰登板になったという。
 現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、石井の復帰登板をこう評価した。
「ストレートの球威はまだ一番いい時に比べて80%程度ではないか。球速は150キロを超えていたが、牧の打席でのファウルを見る限り、もうひとつぐいっと押し込んでくる感じが足りない。それと牧がカウント2-2から外角のスライダーにまったく反応せずに見送った。宮崎のスライダーは裏をかいたものだったけれど、変化球には、まだ思わず手を出すだけの腕の振り、キレが足りないのかもしれない。しかもボールが高い」
 石井は、4月下旬の歩行運動からスタートし、5月1日にキャッチボールを再開、ライブBPなどを経て、ファームで5試合に登板してからの1軍復帰となった。だが、丸半年は、真剣勝負の場からは離れていたのだから、いきなり100%全開は無理だろう。
 前出の評論家は今後の起用についてはこんな意見を述べた。
「今の状態では、まだ去年のように1、2点リードの場面でセットアッパーとして起用するのは難しいと思うし、木下、工藤と新しい戦力が出てきているので、無理をさせる必要はない。まずは、その前の7回や楽な状況で投げて、徐々に慣らしながら、クライマックスシリーズ、日本シリーズのポストシーズンでマックスの状態になるように調整すればいいのではないか」
 マジックが点灯。優勝へのラストスパートとなる重要な9月に阪神のブルペンに頼れる”無失点男”が帰ってきたことだけは確かだ。

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