「あまりも馬鹿げた状況」男子バスケット決勝で韓国が公式練習中止のトラブル乗り越えて日本を破り金メダル…韓国メディアは「日本はいつから多国籍チームになったのか」の皮肉も
もっとも、いきり立つメディアとは対照的に、イ・ヒョンジョンを中心にほぼベストの陣容で臨んだ男子代表チームは冷静なマインドで決勝に臨んだ。
対照的に1962年のジャカルタ大会以来、64年ぶりにアジア競技大会決勝進出を決めた日本は若手が中心。NBAプレイヤーの八村塁と河村勇輝(ともにクリッパーズ)をはじめ、先のW杯最終予選に臨んだ選手たちの大半も選出されていない。韓国とは13日のグループフェーズ最終戦でも対戦。このときは前半を1点リードして折り返すも後半に失速して、最終的には83-100の大差で敗れていた。
日本は今大会のロースター12人の中に、外国籍の父親と日本人の母親との間で生まれ育った日本人選手を4人、さらに米国からの帰化選手1人を登録している。これを韓国メディアの『SPOTV news』は次のような視点で伝えた。
「試合結果以外にも一部の韓国ファンは日本選手の国籍に『日本はいつから多国籍国になったのか』と強い関心を示した。実際に日本のロースターには、外国人の父親を持つ選手4人と帰化選手1人が名を連ねた。身長と運動能力を向上させた日本代表はアジア競技大会における初優勝を、開催国という利点を活かして争ったが、グループフェーズ最終戦に続いてまたもや笑ったのは韓国だった」
別の韓国メディア『Xportsnews.com』も、最新の世界ランキングで57位の韓国が最終的には10点差をつけて、同22位の日本を退けた決勝を次のように伝えた。
「八村や河村のNBAスターが招集されず、若手選手を中心としたチーム編成になったとはいえ、17点差をつけた勝利は韓国にとって意義深い結果だった。決勝戦が行われた愛知国際アリーナをほぼ満員に埋めた約1万5000人のファンは日本を必死に応援していたが、敗れた後は静かに会場を去っていった。観客の目の前で第3クオーターから本領を発揮したイ・ヒョンジョンは、最終的には圧巻のダブルダブルを達成して、韓国バスケットボール史に残る伝説的なパフォーマンスを演じた」
イ・ヒョンジョンの母親、韓国バスケットボール協会理事を務めるソン・ジョンア氏は、現役時代は韓国女子代表のセンターとして活躍。1990年の北京アジア競技大会を制している。36年の時間を超えて誕生した母子金メダリストは、NBAへ挑むイ・ヒョンジョンにもうひとつの恩恵をもたらすと韓国メディアの『MK Sports』が伝えた。
「じゃんけんでも負けてはならない韓日戦を勝利で飾った韓国選手たちは、お互いに抱き合って喜んだ。今大会で金メダルを獲得した代表チーム12人のうち8人が兵役免除の恩恵を受ける。その一人であるイ・ヒョンジョンも兵役を気にすることなく、長く夢として掲げてきたNBAへの挑戦に全力を尽くせるようになる」
昨季はBリーグの長崎ヴェルカでプレーし、チームのチャンピオンシップ初優勝に大きく貢献。大会MVPにも選出されたイ・ヒョンジュンが図らずも流した涙には勝利した喜び以外にも、自身の夢にかかわる思いも込められていたのかもしれない。

