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山本由伸が7回10奪三振1失点の力投でクリス・セールとの投げ合いに勝った(写真:UPI/アフロ)
山本由伸が7回10奪三振1失点の力投でクリス・セールとの投げ合いに勝った(写真:UPI/アフロ)

「ヨシは今日も逆立ちをしていた」山本由伸がPS大舞台に強い理由を先制2ランで援護した“ミスター10月”のキケが暴露…“愛妻”スミスは「怖がらない。時間がゆっくり流れている感じなんだろう」

 こういうビッグゲームでの山本の強さの理由を説明したのはコンビを組んだスミスだ。
「自分の球種を全部機能させていた。いろいろな球種を使い、球速を変えて内にも外にも投げ分けていた。何もかもがうまくいって相手のバランスを崩した状態にしていた」
 前出の映像メディアにそう語った。
 この日の球種の割合はストレートが28.6%、スプリットが27.6%、カットが18.4%、カーブが13.3%、シンカーが7.1%、スライダーが5.1%で98球中ストライクが62球を占めていた。
 さらにスミスはこうも言った。
「彼は怖がらないんだ。打者を攻めていくことを恐れない。自分が試合で何をしているのか、本当によく分かっている。彼にとってはたぶん打者たちよりも、あそこで時間がゆっくり流れているような感じなんだろう。それが大きなアドバンテージだ」
 いわゆるトップアスリートが入ると言われる「ゾーン」の状況にあったのだと説明した。
「9番・サード」のスタメン抜擢を受け、4回に先制2ランを放った「ミスターオクトーバー」ことキケ・ヘルナンデスも、現地中継局のインタビューに答えて、山本もまた「ミスターオクトーバー」である理由をこう明かした。
「ヨシ・ヤマモトが自分たちのために投げてくれるときは、自分たちは勝つ可能性についてかなり自信を持てるんだ。彼が投げる場合は、1点か2点を取って少しずつ削って、彼にリードを与えて彼にいつもの仕事をしてもらえばいい、という感じがするんだ」
 そしてこう続けた。
「彼のルーティンはポストシーズンでも変わらない。球場に来る時間も、笑顔も、そして今日も逆立ちをやっていた。毎日やっていることを(大舞台でも)すべてやっている。それが素晴らしい結果を出せる理由の一つだ。どんな状況でも、どんな瞬間でも、自分を失わず、最も得意としていることから彼を引き離すことはない。彼自身にしか通用しない素晴らしいルーティンを持っている。この(ポストシーズンの)3シーズン、彼がやっていることを近くで見られたのは本当に嬉しい。本当に信じられないほど素晴らしい」
 山本が師事する専属トレーナーの矢田修氏のトレーニングの中には、心技体を整えるための呼吸法や、逆立ちなどの不思議なメニューがいくつかある。キケが指摘したのは、そのルーティンという名の変わらぬ努力が、大舞台での強さにつながっているということなのだ。
 キケは最後に山本にこうメッセージを送った。
「できればもう一度ワールドシリーズ制覇へと我々を導き続けて欲しい」
 今日7日(日本時間8日)の第4戦の先発はタイラー・グラスノー、対するブレーブスの先発は今季防御率3.99、7勝10敗の右腕タイラー・マーリー。本拠地へ戻っての第5戦にもつれこむことなく敵地で決めたいところだ。

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