「なぜ相川監督は宮崎をスタメンで使わなかったのか?」横浜DeNAがソフトバンクとの日本S初戦を延長11回“死闘の末”敗れたワケ…「投手層の違いとオスナー山本バッテリーの攻める姿勢」
1-1で迎えた延長11回に横浜DeNAは柳田、牧原と左打者が続くところに変則左腕の岩田をぶつけてきたが、柳田が一塁線を破る二塁打で出塁した。
続く牧原はバントで送れず三振に倒れたが、ここでスイッチした馬場から山本は死球。一、二塁となり、庄子が前進守備の度会の頭上を越える決勝のタイムリー二塁打を放った。横浜高から神奈川大を経てドラフト2位でソフトバンクに入団した“ハマっ子”の庄子は、「気づいたら打っていて、気づいたら二塁にいた感じでした」と、興奮気味に振り返った。
横浜DeNAは、CSで好調の宮崎を外し、ソフトバンクはCSで打率.455でMVPの庄子を変わらずに8番で起用してヒーローとなった。
さらに一死二、三塁と続くチャンスに代打の柳町がきっちりとレフトへダメ押しの犠飛。この3点目も大きかった。
また池田氏は、相川采配とは対照的に小久保監督が、7回無死二、三塁から庄子の三塁ゴロで先制点を奪い、さらに一死三塁の追加点機に先発の上沢に代打を送らなかった采配をこう評価した。
「上沢の球数はまだ77球。2回以降立ち直り無失点を守り横浜DeNA打線はタイミングがあっていなかった。ソフトバンクのブルペンは豊富だが、敵地であることを考慮してあと1点を取るよりも1人ブルペンの消費を防ぐことにフォーカスした。松本は被弾したが、シリーズの今後を考えると意味のあった続投だった」
そして池田氏が勝敗を分けた重大なポイントとしてピックアップしたのが延長10回二死二、三塁のサヨナラ機にオスナが佐野を空振りの三振に仕留めたシーンだ。
この回から救援したオスナは先頭の戸柱に一、二塁間を破るヒットを許し、バントで送られ、一死二塁のピンチを迎えた。度会はセカンドゴロに打ち取るも、二死三塁とされて絶好調の牧を申告敬遠。佐野との勝負を選んだ。
だが、カウント3-1とボールが先行した。ここでオスナはタイムを要求した。サングラスを取るためだったが、いい“間”になった。
5月にトレードで横浜DeNAからソフトバンクに移籍した捕手の山本はストライクゾーンを大きく外して外角に構えた。一塁は空いていた。押し出しは怖いが下手に勝負してサヨナラ打を浴びるよりも四球で歩かせることを念頭に置いていた。だが、オスナの外角低めに投じた150キロのストレートがストライクゾーンに寄りファウルチップとなったのだ。
危ないボールだった。
フルカウントとなり山本は、今度はゾーン内の外角低めに構えた。要求はチェンジアップ。逃げるように落ちたそのボールに佐野のバットは空を切った。思わず左膝をつくほど完全にタイミングを外されていた。オスナは自らの胸をドンドンと2回叩いて咆哮。山本もガッツポーズで応えた。

