5階級制覇狙う井岡一翔が「70%で練習をして世界を獲れるほど甘い世界じゃない。プライドがある」と井上拓真陣営の37歳の弱点指摘に猛反発…東京D決戦2日前にバチバチ火花
東京ドームで2日に行われるプロボクシングのダブル世界戦の公式会見が4月30日、東京ドームホテルで行われ、出場4選手と関係者がそれぞれ心境を語った。注目カードがWBC世界バンタム級王者の井上拓真(30、大橋)と日本人初の5階級制覇を狙う井岡一翔(37、志成)の世界戦だ。先日、井岡の公開練習を視察した井上拓真陣営が「70%の出力でしか練習できていない」と暗に年齢面の弱点を指摘したが、井岡は「100%以上でやっている」と反論した。

「5階級制覇する姿をお見せしたい」
メインの井上尚弥vs中谷潤人に勝るとも劣らぬビッグカードが大橋秀行会長に「日本最高の技術戦になる」と言わしめた井上拓真vs井岡一翔のWBC世界バンタム級タイトルマッチだ。
拓真は、3月の同級王座決定戦で那須川天心(帝拳)を圧倒しての3-0判定で世界王座に返り咲き、一方の井岡は、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に連敗を喫したのちに、5階級制覇へ目標を切り替え、昨年大晦日にはWBA世界同級挑戦者決定戦で11位のマイケル・オルドスゴイティ(ベネズエラ)を4回KOに沈めた。
会見で、ひな壇の後列に並んで座ったTシャツ姿の拓真が「自分自身もすごいワクワクするような一戦。5月2日はこのレジェンドをどう倒すかをしっかり見ておいて下さい」と強い意思を示すと、黒いジャージ姿の井岡は、しっかりと前を見てこう語った。
「このチャンスを必ずつかみとって勝利して5階級制覇する姿をお見せしたい」
兄と共に登壇した拓真と、来日したイスマエル・サラストレーナーと共に会見に出席した井岡の間に緊迫した空気が流れた。
4月17日に志成ジムで行われた井岡の公開練習では視察した拓真陣営が心理戦を仕掛けていた。
井岡の1歳年上で高校時代から全国大会で互いに顔を知っていたというロンドン五輪代表の鈴木康弘トレーナーが、自らを例に出して37歳の年齢からくるレジェンドの“弱点”を指摘したのである。
「ハードな練習はしていると思うが、100%でやったら腰とか肘とかどっかを痛める。70%くらいの出力でやらないと続かない。腰を痛めたら2、3日は動けない。それを考えて“これくらいにします”と話し合ってやっていると思う」
30歳の拓真は今が心身ともにピーク。兄と共に沖縄合宿にも参加。真吾トレーナーに檄を飛ばされながら常に100%以上でトレーニングをしている。
「その100%と70%の違いが出るのか?」
そう聞くと鈴木トレーナーは「あるでしょうね」と即答。
同行した北野良トレーナーが「こっちはラウンドを重ねて追い込む練習をしている。10ラウンド以降、最後の3ラウンドがむちゃくちゃ大事」と暗に終盤に30歳と37歳の年齢差が出るともコメントした。
一方の井岡陣営は、翌日に行われた拓真の公開練習を視察しなかった。そのため井岡サイドのこの“挑発”へのアンサーが聞けなかった。
この日、井岡を直撃して「その発言をどう思うか?」とストレートに質問をぶつけた。井岡はニヤっと笑い「どういう気持ちで言われているかわからないんですが」と前置きをした上で猛反論した。
「(練習の)量よりも質を高めているが、その質を高めることは70%ではできない。量をこなすと質が落ちるかもしれないからこそ、そこを見極めた練習量を100%でやっている」
まず鈴木トレーナーの「70%の出力で…」の推測を否定した。
そしてこうアンサーを返した。

