9.27トヨアリで「世界王者を約束された男」坪井智也の“神ステップ”を見よ!五輪金&元世界王者の村田諒太氏が解説する“”特殊スキル”…拳四朗との統一戦を「いずれはやることになる」
WBC世界スーパーフライ級王座決定戦(27日、トヨタアリーナ東京)にプロ5戦目で挑むアマ世界選手権金メダリストの坪井智也(30、帝拳)が16日、新宿区の帝拳ジムで練習を公開、同級2位のリカルド・マラジカ(28、南アフリカ)との戦いに向けて完封勝利を宣言した。五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏(40)が、坪井の強さの理由が、世界でも稀な神ステップにあると解説、「圧勝するでしょう」と予想した。また4団体統一の野望を抱く坪井は、WBO世界同級王者、寺地拳四朗(34、BMB)との統一戦に「いずれはやることになる」と関心を示した。

一味も二味も違う。2021年の世界選手権金メダリスト。1ラウンドだけ披露した田中繊大トレーナーとのミット打ちは寸止めのマスボクシングとミッドに打ち込んでいく通常のミット打ちをミックスさせたもの。「凄くいい仕上がり」というコメント通りの動きだ。
スピードとテクニック、そしてリズミカルで小刻みな細かいステップ。「世界王者を約束された男」の看板に偽り無しである。
帝拳OBで、ロンドン五輪金メダリストであり、坪井が「世界一も取った技術は、僕や村田諒太さんにしかないもの」とリスペクトしている元WBA世界ミドル級スーパー王者で、あのゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と戦った男、村田氏が、坪井のスキルの秘密を解説してくれた。
「ステップを見て下さい。ワンステップ多く細かい。キュッキュ音がするでしょう。飛んでいるようでステップが細かいので接地時間が長いんですよ。だから地面反力が生まれる。人間は空中に浮くと制御不能になる。その時に反応できずパンチを浴びる。坪井のステップはその時間を消しているんです。それが坪井の強さ。人と違うところなんです」
いわば“神ステップ”。
北京、ロンドン五輪連覇、世界選手権連覇で、元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のステップに近いらしいが「彼の場合は歩くので、坪井は特別」と、業界屈指の“ボクオタ”でもある村田氏が説明した。
「そういうステップで対抗できずに負けるとすれば一発ガツンというパンチを持っているタイプのボクサー。でも今回のマラジカはそうでもない。圧勝するでしょう。日本人の王者が2人いるバンタム級に比べてスーパーフライ級はまだ影が薄い。アピールしていくには普通にチャンピオンになるだけではダメ。圧倒的なパフォーマンス。もう坪井に勝つのは無理やぞという勝ち方を求められる。坪井もそのつもりでしょう」
そう予告した。
坪井はこれがプロ5戦目。ベルトを奪えば9月2日に衝撃のTKO勝利でWBA世界ライトフライ級王座を獲得した吉良大弥(志成)、元4階級制覇王者の田中恒成(畑中)に並ぶ日本最速世界奪取記録となるが、坪井は「記録もベルトも興味がない」とそっけない。
「圧倒的に勝つということに執着している。そっちがメイン。この強い選手を相手にどう自分が勝って、どう自分が成長しているのかを実感したいがためにやってるだけ」
そして「何が何でも勝つのが1番にある。倒して勝つより圧倒して勝ちたい。完封したいです。何もさせたくない」と完封勝利を宣言した。

