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ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)
ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)

なぜ村上宗隆は”ゴジラ”以来の50号に到達することができたのか…失投を「打ち損じない」集中力と技術&パワー

 某元タイトルホルダーは、「1試合2本の固め打ちをするので55本は超えると思うが、60本は難しいかも」という意見。

 高代氏も、「ヤクルトと優勝を争っている横浜DeNA、3位争いをしている阪神、巨人などのチームとの対戦では、当然、四球が増えてくると思う。そう考えると55本前後ではないか」との厳しい予想。  球界関係者はシビアに見るが、そういう想像を遥かに凌駕する底知れぬ力が村上にはある。

 この日のお立ち台で村上は、「まだまだ先の目標を達成するために頑張る」と語った。それは、てっきり王氏越えの55本であり、60本の日本記録更新だと思っていた。だが、この日の女性のインタビュアーが機転を利かせて「その“まだまだ先の目標“を聞かせてもらえますか?」と突っ込むと、粋な返答があった。

「数字的なことじゃないんですけど、”日々成長”というのを掲げている。今までの1本のホームランや1本のヒットというのはすごくいいんですが、そこで満足せず、また明日、明後日と常に打ちたいと思っている。そこが僕の目標なので応援よろしくお願いします」

 村上の凄さの本当の理由がわかったような気がした。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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