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レフェリーが試合をストップした瞬間、重岡はコーナーに座りこみ、悔し泣きした(©︎3150FIGHT)
レフェリーが試合をストップした瞬間、重岡はコーナーに座りこみ、悔し泣きした(©︎3150FIGHT)

なぜ亀田興毅氏プロデュースの世界戦が罵声飛び交う“Wの悲劇”に終わったのか…”無敗の男”重岡銀次朗が疑惑の無判定試合に号泣

 そして場内のざわめきが収まらないリングで“トリ”を務めた谷口を、もうひとつの悲劇が襲った。
「銀ちゃんがああいう結果になって残念で。次はオレだと」
 重岡の無念を背負ってV2戦に挑んだ谷口が、2ラウンドに挑戦者の強烈な右ストレートを浴びて、まともにダウン。すぐに起き上がろうとして足がもつれて、一回転してしまうほどのダメージでTKOが宣告された。
 試合後「記憶があいまい」という谷口は、ワンツーの左で隠すようにして打ち込んできたそのパンチが「見えなかった」という。
「油断じゃないがスキがあった。認識が甘かった」
 ワタナベ陣営にとって二重のショック…。
 大会総括で亀田氏が言葉を絞りだした。
「3150ファイトは何が起きるかわからない」
 これがボクシング、いやこれもボクシング。長いボクシング漬けの1日は、虚しいフィナーレでファンをナニワの寒い夜空へ送り出した。
(文責・本郷陽一/RONPSO、スポーツタイムズ通信社)

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