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日本スーパーバンタム級3位の中川麦茶(右)が那須川天心に挑戦状を叩きつけた。左は大会プロモーターの亀田興毅氏(©︎3150FIGHT)
日本スーパーバンタム級3位の中川麦茶(右)が那須川天心に挑戦状を叩きつけた。左は大会プロモーターの亀田興毅氏(©︎3150FIGHT)

那須川天心に“挑戦状”!「言っていいの?勝算は普通にある」亀田興毅氏“推し”日本Sバンタム級3位の中川麦茶が対戦要求

 過去にDANGANスペシャルA級トーナメントのバンタム級で優勝、2018年には、JBC非公認のWBAアジアイーストスーパーバンタム級王座も獲得しているが、2019年に日本スーパーバンタム級王座を田村亮一(JBスポーツ)と決定戦で争って判定負けをしており、主要な地域タイトルは獲得できていない。
 それでも2022年10月に世界戦の経験がある和氣慎吾(FLARE山上)に4回TKO勝利して注目を集め、さらに今年1月6日に大阪での「3150FIGHT」で元日本スーパーフライ級ユース王者の山下賢哉(JBスポーツ)をカウンターの右アッパーの一撃でキャンバスに沈め衝撃を与えた。試合前の会見では乱闘騒ぎを起こすなど、そのハチャメチャな言動も含めて、亀田興毅氏が「華がある面白いボクサー」と評価して今回続けて大会に抜擢した。
 一方でプライベートではマニラのスラム街の“ゴミ山”で暮らす恵まれない子供たちに炊き出しなどのボランディア活動を行う、もう一つの顔も持つ。
 今回、天心は1階級下のバンタム級の日本2位である与那覇と対戦したが、現在の階級であるスーパーバンタム級で言えば日本王座は空位。当初は1位の石井渡士也(REBOOT.IBA)と2位の下町俊貴(グリーンツダ)が26日に決定戦を行う予定だったが、石井の怪我で中止となっており、スーパーバンタム級の国内ランカーで探すのであれば、3位の中川が最有力で、決して売名行為で無茶な挑戦状を叩きつけたわけではない。
 天心がOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級ランキングの8位に入ったことが話題になったが、中川は同6位。上位ランカーの日本人選手としては4位に中島一輝(29、大橋)がいるが、彼はWBOアジアパシフィック同級王者であり対戦は難しく、このランキングで国内の上位ボクサーを探すとなると、実質、中川が有力候補の1人なのだ。
 ただコアなファン以外にはほぼ無名の中川よりも、元世界王者クラスの名のある海外ボクサーを呼んでくる可能性も十分にあるだろう。長身でパンチがあり、どちらかと言えばやり辛い中川をわざわざデビュー2戦目の対戦相手に指名する可能性は決して高いとは言えない。
 ハードルは高いが、天心戦の切符を獲得するには、まず今回のラングレス戦を絶対にクリアしなければならない。
「ロビン君とはマニラで5年前にスパーをしたことがあるが、正直(当時は)弱かったのでやられちゃった。借りを返す。必ず5ラウンド以内にマットに沈めます」
 5ラウンド以内のKOを宣言した。
 ラングレスは昨年の大晦日に日本スーパーバンタム級5位の大湾硫斗(志成)に3度ダウンを奪われて3者がフルマークで判定負けをしている。タフで粘り強いボクサーだが天心戦を実現するには、それ以上の内容で終わらせなければ話にならない。天心へ挑戦状を叩きつけた中川は、どんなファイトを見せてくれるのか。結果と共にいつも型破りなトークをする中川のリング上のインタビューも必見かもしれない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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