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  • 不発に終わった岡田阪神の「2番梅野」は間違っていたのか…勝敗分けた島田と佐藤の記録に残らなかった2つのミス
阪神が今季初の甲子園でのGT戦で「2番梅野」の奇策を打ったが不発に終わり4-8の完敗
阪神が今季初の甲子園でのGT戦で「2番梅野」の奇策を打ったが不発に終わり4-8の完敗

不発に終わった岡田阪神の「2番梅野」は間違っていたのか…勝敗分けた島田と佐藤の記録に残らなかった2つのミス

 また8回にもミスが出た。一死二塁からオコエの三遊間へのハーフバウンドの打球に佐藤がグラブを伸ばしたが弾いてしまった。もちろん記録は失策。それだけならまだしも動揺を見せた佐藤は、しばらくその場に立ち尽くし、三塁のベースカバーに戻ることを怠っていた。 
 打球判断に迷い一度は、二塁ベースへ戻っていたウォーカーは、佐藤が弾いたゴロが外野へ抜け、三塁ベースに誰もいないことを見てから三塁を狙った。あわてて佐藤もカバーに走ったが、手遅れだった。
 今季はこれで7失策。仕方ないではなく、この日のゴロの処理ミスも含めて雑なプレーが目立つ。失策と四球が得点につながるーはプロ野球「あるある」だが、二死二塁になるはずが、一死一、三塁となってマウンド心理の変わった岩貞は、代打の長野に甘いスライダーを左中間に運ばれ、1点差なら、逆転チャンスのあったゲームが、結果ワンサイドゲームに変わってしまった。
 佐藤の一発は「ヒットより一発がきっかけになる」と話していた岡田監督にしてみれば明日への光明である。だが、まず守りで最低限の仕事をしなければ、本当のレギュラーとしてチームの勝利に貢献はできない。
 4、5回の2イニングを2番手左腕の及川が無失点に抑え、5連打の流れを呼びこんだのも明るい材料だった。まだ一喜一憂する時期ではない。次につながるポジティブな面に目を向けていい。今日27日は故障で出遅れていた伊藤将が今季初先発のマウンドに立つ。「コロコロ変えたくない」という岡田監督が打線をどう組み替えるのか。注目の伝統のTG戦の第2幕となる。
(文責・RONSPO編集部)

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