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パリ五輪アジア予選のウズベキスタン戦でなでしこジャパンの池田監督がとった「得点を取らない」という戦略が波紋を広げている(写真・アフロ)
パリ五輪アジア予選のウズベキスタン戦でなでしこジャパンの池田監督がとった「得点を取らない」という戦略が波紋を広げている(写真・アフロ)

「日本のプレーはサッカーを汚している」中国メディアがなでしこJのパリ五輪最終予選を見据えた「得点を取らない」戦略を痛烈批判…「恥を知れ。問題は日本じゃない」の反対意見も

 

 2次予選は連勝発進したグループAのオーストラリア、グループCのなでしこの1位突破がほぼ確実となり、中国が所属するグループBは韓国と北朝鮮が1勝1分けの勝ち点4で並び、得失点差で韓国が大きくリードしてトップに立っている。
 この状態でグループAから2位の最上位国が出れば、最終予選はグループAの1位とグループCの1位、グループBの1位とグループAの2位――の組み合わせになる。なでしことしては先の女子W杯でベスト4に進出し、敵地までの長距離移動だけでなく、真逆の季節で戦う上での暑熱対策も必要な難敵オーストラリアとの対戦は極力避けたかった。
 だからこそ、ベトナムとの初戦で勝利したウズベキスタンが2位の最上位国になる可能性を残すために、得失点差で大きなダメージを与える試合展開をあえて回避した。この場合だと、なでしこはグループBの1位と最終予選を戦う。これが前出の『捜狐』が指摘した「暗黙の了解」であり、同メディアはさらにこう続けている。
「当然ながらウズベキスタン女子代表は、日本の意図的な試合展開に大満足している。最終戦でグループCの最弱と言えるインドから大量ゴールを奪って勝てば2位の最上位国となり、次のステージへ進出できる可能性が極めて高くなるからだ」
 明日11月1日には2次予選最終節が一斉に行われる。
グループAはオーストラリアが最下位の台湾と、現時点で2位のフィリピンは3位のイランとそれぞれ対戦する。2試合で10得点、無失点のオーストラリアの1位突破はほぼ確実で、2位をフィリピンとイランが争う。ただ、第2戦でオーストラリアに0-8と大敗を喫しているフィリピンは、得失点差でマイナス5というハンデを抱えている。
 グループBでは韓国が同3位の中国と、北朝鮮が最下位のタイと対戦する。北朝鮮が勝ち点を7に伸ばすのが確実視されるなかで、中国は逆転での2位フィニッシュにかける。
最新のFIFA女子ランキングでは、中国は15位で韓国の20位を上回っている。それでも『捜狐』は悲観的な展望に終始し、挙げ句の果てには、怒りの矛先をアジアで最上位の8位につけているなでしこへ向けている。
「中国の得失点差は現時点でわずかプラス2しかない。強豪の韓国と対戦する最終節は勝てばラッキーであり、その場合でも得失点差を大きく改善するのはほぼ不可能と言っていい。つまり、ウズベキスタンがインドに大勝した時点で中国は日本の戦略の犠牲者となり、パリ五輪出場への可能性が消滅する。暗黙の了解を企てた日本に対して直接戦えない中国ができることは、彼女たちに唾を吐いて軽蔑することだけだ」
 しかし、その一方的な主張が賛同を得ているとは言い難い。

 

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