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阪神の村上頌樹が広島との練習試合で2回をノーヒットに抑え順調な調整ぶりをアピールした(写真・黒田史夫)
阪神の村上頌樹が広島との練習試合で2回をノーヒットに抑え順調な調整ぶりをアピールした(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督は“開幕ローテー6人衆”に誰を指名するのか…村上頌樹、才木浩人が広島を無失点に抑えて先発争いが激化!

 3回からマウンドに上がった2番手の才木も、すべてストレートで押し込んで久保をレフトフライ、新外国人シャイナーをサードフライ、田村をキャッチャ―フライ。続く4回に一死から堂林にライト線への二塁打を浴びたが、林を外角低めのストレートでセカンドライナーに抑え込む。小園に四球を与えた後、中村を内角低めのストレートでショートゴロに打ち取った。ボールに力があった。こちらも2イニングを無失点である。
 体調不良でキャンプ序盤に出遅れたが、完全に遅れを取り戻した。村上とは違い、まだ制球は上下にぶれているが、セット時のグラブの位置が昨年より若干上になり、これまで以上に真上から叩き下ろすようなフォームに微調整され、ストレートに角度が増した。
 スポーツ各紙の報道によると岡田監督は「普通に順調やろ」と2人の投球内容をいつもの言い回しで評した。岡田監督の「普通」は、他球団の指揮官の「素晴らしい」である。
 先発ローテー争いが激化している。
 前日の楽天戦では、先発した青柳、2番手の伊藤将がそれぞれ1回を無失点に抑え、売り出し中の門別も3回を2安打3三振無失点にまとめて存在感を示した。
 3月29日の巨人との開幕3連戦から、次カードの横浜DeNA、ヤクルトと6連戦。4月は、6連戦が3週続くため、当面の先発は6人で回る。現在の調整状況から考えると、村上、才木、伊藤、青柳、門別の5人が一歩リード。残り1枠をガングリオンの除去手術で出遅れている大竹、足の状態が悪い西勇の2人が争う状況にある。コンディション不良で2軍調整となっているビーズリーも先発を希望している。
 前出のOBは、「村上、伊藤、才木の3人に、現状で言えば、門別が4人目に食い込んできている。残り2枠を昨年結果の残せなかった青柳と、出遅れている大竹、西の3人で争う状況じゃないだろうか。岡田監督からすれば、“まだ2月。焦る必要はないけれど、調整が遅れた選手が、開幕ローテーから外れるだけよ”という気持ちで見守っているのでは」という見方をしている。
 実際、岡田監督は、「開幕から逆算してイニングを増やしていけばええ。順番?3月、3月。そんなもん全然決めてないで」と静観の構え。
 他球団が警戒するのは昨年のチーム防御率が2点台だった阪神の投手陣。そこで、さらに高いレベルでの先発ローテー争いが起きている。
 岡田監督は、「長いシーズンを戦うには9人の先発が必要よ」という考え方でいる。村上、伊藤、才木、門別、大竹、青柳、西勇の7人に加えて、2軍キャンプスタートとなったドラフト1位の下村に、現在は育成扱いとなっている高橋遥らの先発予備軍がスタンバイしている。ロングリリーフ対応のビーズリーも先発が可能。他球団がうらやましがるほどの先発陣の充実は、球団史上初の連覇に向けての力強い原動力となりそうである。
(文責・RONSPO編集部)

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