• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 日本ボクシング界へ“黒船”「ズッファ・ボクシング」襲来を超大物クロフォード氏が「日本に持ってくるのはいいこと。若い選手が成長する場に」と猛プッシュも反発を受け波紋広がるは必至
左からテレンス・クロフォード氏、abc株式会社の松田元代表、平本蓮
左からテレンス・クロフォード氏、abc株式会社の松田元代表、平本蓮

日本ボクシング界へ“黒船”「ズッファ・ボクシング」襲来を超大物クロフォード氏が「日本に持ってくるのはいいこと。若い選手が成長する場に」と猛プッシュも反発を受け波紋広がるは必至

 ただ日本でのボクシング公式試合は統括管理するJBCが発行するライセンスを持ったプロモーターでなければ興行は打てない。さらにJBCの認可が必要になる。
 またホワイト氏が、既存の団体の王者の価値を否定し、高額なファイトマネーで選手を引き抜こうとするなど、ボクシング業界をかき乱しているため、他団体からの反発を食らい、欧米ではファンやボクサーの間で賛否が巻き起こっている。
 松田代表もそのあたりの事情は理解している。
「JBC関係者との交流もあり事情は理解しているが、JBCやWBC(などの組織)は厳しすぎる。リスペクトするところはあるが、垣根をこえ、エンターテイメント性をもっと打ち出すボクシング興行の市場ニーズが高まっている。我々が決めるというより、SNSの時代で世の中が何を求めるのかだと思っている。例えば我が社が提供している予測市場で、ズッファ・ボクシングが来たら、どんな試合を見たいかなど、ファンの投票からエンゲージメントを集めてPPVの見込みに変えていく取り組みをしていく。世論が求めているものをボクシング業界に翻訳して伝えていく作業が必要。JBCの規定でオフィシャルな試合と認められず、タイトルマッチもできなければ、これはなんだ?となる。ボクシングの伝統やヒストリーをリスペクトしながらも、ズッファが入り込む余地は十分にある。それを期待しているのはファンであり選手じゃないかなと」
 そう持論を展開させた。
 またクロフォード氏も「ズッファ・ボクシング」の日本上陸を猛プッシュした。
「個人的にズッファはいいものだと考えている。スポーツを盛り上げ強くしていく。これに限らず人間は新しいものに恐れを抱く。だから批判が生まれているのではないか。日本に持ってくるのはいいこと。若い選手がメジャーの舞台に立つ前に、こういったところで成長、強くなる場になるのではないか」
「ズッファ・ボクシング」は、今のところビッグネームの獲得には至っておらず、どちらかと言えば、将来性のあるプロスペクトの選手との契約に力を入れている。
 クロフォード氏もそれを理解した上でこう訴えたのである。
 ただJBCだけでなく日本プロボクシング協会も反発する可能性があり、「ズッファ・ボクシング」の日本参入のハードルは相当高い。SNSでのファンの声の高まりで状況が動くほど簡単な問題ではなく、実際、日本のボクシングファンの「ズッファ・ボクシング」への期待値もそれほど高くはない。
 RIZINでは、かつて無敗の5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)や元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)がボクシングルールでエキシビションマッチを行っているが、これはあくまでも非公式試合。もし日本のどこかの格闘技団体の舞台で「ズッファ・ボクシング」の公式戦が行われれば大問題に発展するだろう。 
 まだ「ズッファ・ボクシング」との具体的な交渉などは行われていないようだが、この「Crawford Production Japan(仮称)」が本気で日本上陸を仕掛けてくれば波紋を広げそうだ。

関連記事一覧