長友佑都が代表入りへの賛否と“盟友”本田圭佑のエールに回答!「チームの空気がよどんでいると思ったら綺麗に浄化できる」
前回カタール大会で、長友は流行語にもなった「ブラボー」を連発。大会直前には髪の毛を赤く染め、フィールドプレイヤーでは最年長の36歳ながらも率先してムードメイカー役を担い、W杯初出場の選手が多かった第1次森保ジャパンを鼓舞した。
下馬評が低かったチームは、グループステージで優勝経験のあるドイツ、スペイン両代表をともに逆転で撃破。しかし、クロアチア代表とのラウンド16でPK戦の末に屈し、4度目の挑戦でまたしてもベスト16の壁を越えられなかった。
無念の涙を流してから4年。大会後の9月には40歳になる長友をリストに加えた森保監督は、右ハムストリングの肉離れから復帰したばかりの長友のコンディションを問題なしと確認。その上で長友だけが持つ稀有な経験値に期待を寄せた。
「W杯の舞台ではこれまでの戦いの延長上として、選手たちには落ち着いて全力を出し切ってほしい。しかし、本大会では想像以上のプレッシャーがかかり、メンタル的なところで経験の浅い選手たちはコントロールするのが難しくなるかもしれない。その中でプレーでも、コミュニケーションの部分でもチーム全体に大きな影響力を及ぼし、貢献してくれると考えて選ばせてもらいました」
長友自身もカタール大会以上のものを、攻撃の中心を担う三笘薫(ブライトン)と南野拓実(モナコ)を怪我で欠くチームに与えられると胸を張る。それはいったい何なのか。鉄人は「とにかくチームが上手くいく答えを持っているんです」と屈託なく笑いながらこう続けた。
「答えになっていないと思いますけど、多分4つの大会を経験した僕にしかわからないですね。そこは自信を持って言えるので、口だけじゃないことをこのW杯でみなさんにお見せします。見ていて下さいとしか今は言えないですね」
オランダ代表とのグループステージ初戦まで1カ月を切った北中米大会を、波瀾万丈に富んだサッカー人生でどのような位置づけにしたいのか。長友は天井を見上げ、20秒近く沈黙してから「集大成ですね」と切り出した。
「優勝して、集大成となる今大会を最高の形で終えたいと思います。またW杯後に何を言い出すかわからないし、自分でも今は想像もできないですけど、今のところというか、現時点では集大成です」
前回カタール大会後に一時は引退も視野に入れた長友は、サッカー及び代表の魅力を理由に現役続行を決意。2024年3月に復帰を果たした代表での軌跡をついに5度目のW杯へ繋げた。カタール大会以降で代表戦のピッチに立ったのはわずか2試合。戦力になるのか、という批判を真正面から受け止め、自分にしかできない役割をしっかりと背負う長友は、23日の鹿島アントラーズ戦を最後に、モードを日の丸へと切り替える。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

