「三木谷に長期ビジョンはあるのか」楽天の三木監督が電撃休養で塩川ヘッドが監督代行…球界大御所が語っていた問題点とは?
ここまで楽天で長期政権を担ったのは、野村克也氏の4年、星野仙一氏の4年、梨田昌孝氏の3年、GM兼任だった石井一久氏の3年の4人。星野氏は、2013年にチームを初の優勝、日本一へ導くも翌年には体調を崩して途中休養となり、佐藤義則氏、大久保博元氏が監督代行を務め、梨田氏は、2018年6月の交流戦途中に成績不振により辞任し平石洋介氏にバトンを渡した。
わずか1年で交代したのは初代監督の田尾安志氏、マーティ・ブラウン氏、大久保氏、平石氏、前監督時の三木氏、今江敏晃氏と6人もいる。
広岡氏は楽天の問題点も指摘していた。
「メジャーのGMと違ってすべてを決めるのは三木谷なんだろうが、問題はGMの石井にもある。何年やっているんだ。私は戦力がない限り、石井が監督では勝てないと思っていたが監督もやって結果を残せなかったのに、またGMに戻ってこの体たらくだ。彼にGMは無理だろう。楽天が勝てない理由はここにもある」
ヤクルト、メジャーで活躍した石井氏は、2018年から逝去した星野氏の後を受けてGMとなり、2020年に三木氏を1年で解任して、自らが監督を3年間務めたが、3位、4位、4位に終わり、2024年からは今江氏に監督をバトンタッチして自らは2025年から再びGMとして編成の責任者を務めていた。
楽天はフロント主導で監督にほぼ編成にはタッチさせずフィールドマネージメントに集中させているが、昨年も4位に終わっているチームの戦力を編成が整えることができておらず、そして石井氏がヤクルト時代から知る三木氏を2軍監督から1軍監督に復帰させたものの、その求心力も低下し、指揮系統も機能していなかった。
今日10日の巨人戦から監督代行を務める塩川コーチは、神戸国際大付高から東北福祉大を経て地元にゆかりのある俊足の内野手として2004年のドラフト5位で楽天に入団し、内野をどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして7年間プレーした。通算263試合に出場、打率.199、1本塁打、13打点、16盗塁の成績しか残せなかったが、引退後は、楽天のジュニアのコーチからスタートし、1軍の戦略・内野コーチ、2軍内野守備走塁コーチ、1軍内野守備走塁コーチを歴任して今季からヘッドコーチを務めていた。
巨人は長女への暴力容疑で現行犯逮捕された阿部前監督の電撃辞任の後を受けた橋上監督代行が指揮を執ってから8勝3敗2分と好調でチームを単独2位に押し上げた。楽天と巨人ではそもそものチーム状態が違うが、果たして楽天は三木監督休養の“荒療治”で巻き返すことができるのか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

